旧作「怪物くん」お面2005年10月01日 03:29

怪物くんお面
TBSで旧作『怪物くん』が放映されていた昭和43年頃のお面。
15年くらい前に知り合いが明るい笑顔で「買って来たよ!」と品物と領収書を渡してくれた品。
その頃は探していたグッズも多くあり、見つけたら一報欲しいとか、買ってきて欲しいというウォンテッド品が多くあったので、その流れだと思う。

でも正直言って頼んだ記憶がなく、相手も「こんなのが出てたから買っておいたよ」と言う程度。買ってきてしまっているものを断る事も出来ず買ったと言う思い入れの低さ。

証紙も見あたらないので正規品かも怪しい。正規品は連載誌『少年画報』で怪物くんの次に連載された「仮面太郎」の第一回のカラー扉で藤子先生や当時のスタジオのスタッフがかぶっている姿で確認が出来る。おそらく作者の元にあるのだから正規品だろうというのが自分の考えです。
それで見る限り、このお面とはタイプが違い帽子のツバが別パーツになってるのでこのお面は似ているけれどパチもののようにも思える。現時点では正規品の可能性が残された不明品といったところ。

当時、渡された領収書にギョッとした記憶がある。たしか5000円とか、そんな額だったと記憶している。15年経過した今でもその額はふさわしいとは思えない。でも以前よりは風合いを楽しめるようになった。むしろ、「仮面太郎」の扉に見える髪の毛は(※本物は金髪風)、目玉は白目がまったくない不気味な怪物くんお面よりも漫画のイメージに遥かに近いやわらかい彩色で塗られたこのお面は、ずーっと魅力的に思えてきた。
貧乏人の感覚で値段に目を曇らせていたのかもしれない。
……待てよ、深層心理では”値段分は楽しまないと勿体無い”と思っている状態なのか!?

「ビリ犬」お面もついでに2005年10月01日 05:06

ビリ犬 お面
怪物くんのお面を引っ張り出して撮影したついでだからこのブツも紹介。
テレビ朝日アニメ化時に発売された「ビリ犬」のお面。
デッドストックが発掘されたのか2、3年前にアパートの傍のリサイクルショップにどっさり入荷され買った。ワゴンにビビットなピンクが映えていた。入手価格100円也。
やっぱりチープ・トイはチープな値段で買うとのんびり楽しめる。


カラー版怪物くんも声をアテた野沢雅子さんの声が聞こえてきそうなナイスな造形。舌を絡めたようなトボケた話し方が印象的だった。知名度はイマイチだけどなかなかの佳作アニメ。

漫画の「ビリ犬」は現在小学館”ぴっかぴかコミックス”で復活。連載終了から約20年、隠れた名作がアニメ化された88年当時はやっと露出した印象だったけれど、単行本もほどなくして絶版。再び隠れてしまった名作へとなっていた。久々に刊行され気軽に読めるようになったのが喜ばしい。
魅力的なカラー画稿を生かした第1巻は特におすすめ。