アナログレコード、B面のトキメキ2005年11月29日 03:51

「ニュー・シネマパラダイス」イタリア盤レコードジャケット
『ニュー・シネマ・パラダイス』日本初公開当初、この映画のサントラ盤は国内版の発売がなく、専門店や輸入店に行かないと買えないものでした。

サントラファンに有名な渋谷「すみや」さんでは予約3ヶ月待ち。それでも欲しくてしょうがない状態だったのでひたすら待ちました。(実は他店でアメリカ盤を先に見つけてしまったのですが。)

内容の素晴らしさは今更語るまでも無いでしょう。
今や定番サントラとして”あたりまえ”になった状況を考えると時間の流れとは不思議なものです。
コレクターの自分は各国の盤を色々買いました。その中でもイタリアのアナログ・レコード盤はとても大切な一枚です。
祖国のプレスであることも嬉しいですし、オリジナルポスターのやる気の無いイラストが見られるのも貴重です(笑)。そして何と言ってもアナログであることの意義深さが味わえるのです。

世はCDが普及し、当時日本ではアナログ・レコードは絶滅と言って良い状態でした。ところがイタリアではまだまだアナログが根強かったのか、見かけることが出来たイタリアプレスのものはこのレコードだけでした。
改めて聞き返してみると収録の16曲の構成は明らかにA面とB面で分けて聞くことを前提とした曲順です。9曲目(B面1曲目)は主題曲を再び別アレンジで聞くことになり、レコード・コンサートの第二幕が始まっている事を意識できることでしょう。
昔のLPレコード・アルバムの復刻版の多くはA面とB面の切れ目は特に他の間と変わらない形で機械的に収録されることが多いですが、”幕間の味”は失われているように感じて寂しいです。

自分はそこまでレコード・マニアではありません。スクラッチノイズやアナログならではの音質の良さを語るほど耳は肥えていません。
でも、あの瞬間は良かった。自分が能動的になって動かないと聞けないB面の1音目は、A面の1音目と同じくらいトキメクものだったと今更ながら思い返しています。


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