「ドルーピー」〜THE DOG CHARACTERS2006年01月10日 03:29

ドルーピーPVC(米WBSS商品1998年)
戌年にあやかってしばらく犬のキャラクターを触れてみる、気紛れなエントリー・シリーズ。
しょっぱなは天才テックス・アベリー(TEX AVERY)が1943年に世に送り出したキャラクター「ドルーピー」。強烈な名短編シリーズの主人公で名前は見た目そのまま。「ドルーピー」とは”DROOP=うつむく; 伏目になる,しおれる; (気力が)衰える”(三省堂webより)と言う意味です。常にローテンションで反応する彼らしい名前です。
日本のファンにとっては『トムとジェリー』のTV放送時に真ん中でやっていたアニメシリーズの中に登場するアニメと言うほうが通りがいいかもしれません。

現在500円DVDで「ドルーピー」をまとめたものが2枚出ているので興味がある形はぜひ。

プリントの状態はかなり悪く90年代に出たアメリカ盤LDと見比べるとがっかりするものなのですがドルーピーシリーズだけをまとめた事や日本で安価にリリースされている貴重な機会、さらに吹き替えがかなり昔の貴重なバージョンで必聴。ぜひお見逃し、お聴き逃しなく!

早すぎた天才と言われるアベリー作品、未だにスピード感や不条理ギャグの祖らしい独創的な感覚は古くなる気配がありません。

大迫力、胸熱いクライマックス、映画『キングコング』PJ版2006年01月10日 15:08

劇場ロビーに飾られているコング像、2mほど。大迫力。
今、もっとも話題の新作映画『キングコング』を観てきました。
アドベンチャーに声をあげ、終盤には胸えぐられる一級の娯楽作!新年一発目の映画として良いものを選らんだ気持ちでいっぱい。

主人公たち一行が踏み入る髑髏島でのアドベンチャーはこれでもか、これでもかと言う仕掛けで観客を驚きの世界に叩き込む。この映像はぜひ大画面で味わって欲しい映像。
オリジナルに忠実に作られた作品と聞き、なおかつオリジナルでカットされたシークエンスまでリメイクしていると言うのだから恐れ入る。
しかし、オリジナルを単になぞっているだけではない。オリジナルではキャーキャーと悲鳴を上げコングに対して恐怖しか感じていないヒロイン、アン・ダロウはコングに対して心を開き理解を示し行動に現れていて心地よい。

モンスター映画は”異形の者は悲しい存在”を根底にドラマが展開するのがセオリーですが、唯一の理解者を登場させることで悲劇がよりいっそう浮き彫りにされています。

友人の女性の感想を聞くとクライマックス直前、セントラルパークでの甘いシーンだけでは物足りない、もっと交流が欲しいと言われた。うーん、ロマンス映画を期待されるとそうなってしまうのでしょうか。
男の自分にとっては充分に甘く切なく仕上がっていると思うのですけどね。