チョロ獣「ゲゲゲの鬼太郎」(85年版) ― 2006年01月12日 01:23
しかし、この雑多さこそチョロQに通じるチョロ獣の魅力なのかも知れません。
ラインナップは子泣きじじい、砂かけ婆、鬼太郎、ねずみ男の4種類。
鬼太郎のちゃんちゃんこはビニールの別パーツ。
36個入ボックスが和紙風のザラついたボール紙で作られているのもポイントが高い品です。そう言えばこの後(と記憶しているのですが)に、日東科学から発売されていたプラモデルも似たパッケージセンスでまとめられていました。
箱の注意書きも秀逸。
「 何と
世にも不思議な
火を吹くゲゲゲのチョロ獣で
あります。
くれぐれも丑三つ時にの
チョロ走りにはご注意めされ。」
新チョロ獣として復刻された「ゲゲゲの鬼太郎」はラインナップこそ同じ4種類ですが、統べて新規造形で作り下ろされた新作となっていました。
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ビデオ世代に告ぐ! それは『ニュー・シネマ・パラダイス』の劇場公開版ではない! ― 2006年01月12日 14:16
うーん、123分版としては一番惨い編集ですね。初日の感想でも書いていますが中身は”アメリカ版12周年完全版”を再編集して作った123分なので公開当時の編集とはかなり違います。おまけにシーンが前後する構成を加工をせずに切って繋いでいるので”ひとつのフィルムを2館でかける”シークエンスが挿入された手前に”教会でトトが告白する”シークエンスのイントロ音が切れて入ってる……。(A、B、C→A、C、BとなっているのにBのイントロがCの前に入る。)
あれが決定版として新しくソフト化されるかと思うと悲しくてしょうがないです。
ミラマックスのバカやろう!!バッファンクーロ!
きちんと公開時に観た人の特典として胸にしまっておけばいいのかもしれませんが今回の公開は若い世代へ劇場で観る機会を作るのが目的と聞く以上、いいものを提供して欲しいと願ってやみません。
劇場でこの作品を見る意義は大きいです。
映画館と言う空間の魅力を描き、映写室と言うブラックボックスの中にロマンを感じさせる作品観て、映写終了後にはその劇場の映写室を振り返りたくなるイベント性は劇場でなければ味わえないものです。
作中、映画の衰退を語るとき「ビデオやテレビのせいですよ」と語るシーンがあるけれど、それをビデオやテレビで初めて聞いた観客はどう感じるのでしょう。やり切れない想いがこみ上げてくるのではないでしょうか。
さて、日本では最初に劇場公開された版はソフト化されていません。
なんたるこっちゃ。(※現時点DVDの一部未確認。)
90年の秋に発売されたビデオとLD(※画像)はフランス語のテロップで始まる版。一部の編集も違い、この編集でしか見られないエピソードがあるのは嬉しい誤算です。しかし劇場の気持ちを追体験するには不適切です。
何よりもエンドクレジットにブリジット・フォッセー演じる老エレナが入っていないのです。1ショット入るか入らないかで印象は一変。ない場合、トトはエレナとは再会を果たせない印象が強くなります、その意味においてエレナとの恋愛に”再生”を感じることが難しくなってしまっている。百歩譲ってエンドクレジットのラストショット、老トト(ジャック・ペラン)の視線の先に思い入れの深い何かがあることは感じ取ることが出来ますが、あれが再会を意味すると感じ取ることが果たしてできるでしょうか。
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