発掘!声優参加作品2006年04月28日 04:05

深夜ラジオ番組の中で”(自分の本名)”と”オナニー”で検索するとヒットがあると言うネタを何の気なしにやってみた。さすがにオゲレツなネタはなかったものの、ふと自分の名まで検索するとどうなるかテストしてみた。
ペンネームではなく本名で。ネット上で本名は使っていないので基本的には同姓同名の誰かしか出ないはず、そう思って実行したら25年近く前の自分と出会うこととなりました。

10歳になるかならないかの小学生時代、世は今ほど物騒ではなく外では小学生は気ままに遊んで歩ける世の中でした。駄菓子屋にたむろしたり、路上で面子やコマを回したり火薬の鉄砲で遊んだりゴムとびしたり。何をしていた瞬間か思い出せないのですが見知らぬ大人に声をかけられたのです。
アニメの声をやってくれないかと。そして漫画やアニメに興味があった自分は一も二もなくやってみたいという反応。で親に許可を取りに我が家に挨拶に来ました。(今回その話を親にしてみたのですが親は覚えていないようです。)

話の内容はこうです。声をかけた人はアニメーションの専門学校生で卒業制作のアニメを製作中でそこに登場する子供の声の素材が欲しいと言うことだったのです。その人のお宅は我が家から近いビルの一室で、そこにお邪魔してカセットテープで録音したと記憶しています。トレス台がある部屋自体が目新しく興味深くお部屋を拝見させてもらったような気がします。

この記憶はこれで終わりです。完成品のフィルムは見ることがなく、記念に裏に作品データを書いたスチール写真を貰いそれっきりです。当時既にドラえもんに夢中だった自分としては写実的キャラクターは濃すぎる存在感で馴染めず写真も引き出しに入れたまま時間が流れ記憶も薄くなっていきました。

こういうのもナンですが今でこそ身の回りはヤクザな商売人だらけ。アニメの専門学校に通った友人もいるので、長く続ける人も少ない印象があり、その人がアニメを続けているのかも想像できない状態でした。

ところが、ドッコイ25年前の自分に再会です。
検索で引っかかったのは”ぴあ”のフィルムフェスティバル1986年のデータページです。最初は同姓同名の誰かかと思ったのですがよくよく見ると自分が声を提供したあの卒業制作のアニメにそっくりです。当時のタイトル”出っ歯”とは違うものの「二度と目覚めぬ子守唄」 の絵やストーリーを読むとまさしくその作品です。3年もかけて27分ものボリュームの作品になっているだなんて、驚きました。そして監督である 原田 浩さんがその後も映像作家として活躍なさっている事を知り、なんだか嬉しくなってしまいました。

そして完成品を見ていない記憶の結末にもなんとなく納得がいきました。ネットで検索をかけると”重い”とか”トラウマになる”などの感想が出てきて内容のインパクトが想像されます。これは小学生……いや完成する頃は中学生だったとしても見せるのは難しい内容だったようです。
今だからこそ見てみたいとネットで検索をつつけると昨年名古屋では同監督の仕事『少女椿』と一緒に上映されていた模様。うーん、見たかった。
きっと自分の声なんぞは恥ずかしくなる材料でしかないので、そこはむしろ邪魔。完成した作品を純粋に見てみたいと思う次第です。

しかし、振り返ると意外なところで人や出会いってあるんだなと、思わされた夜です。

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