赤に染まる売り場の争奪戦に参加するか ― 2006年07月12日 03:42

そろそろやせ我慢をやめて、告白しましょう。
『カーズ』の売り場がコレクターの戦場と化していることを。
毎回のことなのである程度は予測していたのですが、今回はかなり悲惨な状態だとネットのあちこちで悲鳴が聞こえます。少ない商品にコレクターが群がり、売り場は完売に近い状態、残り物だけで売り場が赤く染まっているような状況。少なくとも自分の住む都市部を中心に見かけます。品薄の商品はネット・オークションでプレミア化。
なんだかなぁ、と言う状態になっています。
メーカーも学習してないし、客も学習してない。同じことが繰り返されてます。そろそろ学ぼうよ。
劇場の初日の様子、劇場の入りはそれなり。しかし物販ブースの盛況ぶりは熱いと聞きました。
先日ミニカーを欲しいと言う友人と量販店を見て回ったのですが、結果は残飯のような売り場を見て歩く結果に。
国内オリジナル商品はそんなにあわてなくても平気かと思っていたら、前のエントリーで紹介したチョロQでさえ店頭からすごいスピードで消え始めてました。
ディスプレイ・ジオラマになる町の建物のパッケージには「商品にキャラクターミニカーはセットされていません」「どんどん別売りのミニカーを集めよう」なんて表示されているのですが、肝心のキャラクターミニカーは並んでいません。こんな売り場が多いのです。
ディズニーストアに来てようやく充実した売り場を眺めることが出来たという有様です。
しかし、ディズニーストアはさすがの専門店、独自開発商品もあってにぎやかな反面、普通の玩具店とは品揃えが違うというのも事実。
コレクターが悲鳴を上げて探しているミニカーシリーズは在庫皆無の状態でした。
そう、今回の渦中の商品は二番手に紹介した1:64ミニカーのコレクションシリーズ。主役、準主役は多めにアソートされているのに脇役になると主役対比1/4以下と言う偏りよう。主役以外は店頭で見かけないのも頷けます。
そして日本には輸入されないキャラクターがあると情報が飛び交いヒステリックに入手に奔走するコレクター。
実はこの状態日本だけのものではないように見えます。アメリカのアマゾンやトイザらスでは軒並み在庫切れ、やはりネットで定価以上の取引を見かけます。
『トイストーリー

▲トイザらスの『カーズ』コーナー。(数日前)
1995年のクリスマスシーズン、『トイストーリー』バズのアクションフィギュアの高騰ぶりは続編『トイストーリー2』の中で笑い話として登場しました。日本人なのに自分は運悪くパニック最高潮の中で鑑賞しました。結果、とんでもない値段でバズを買うことに……。
この体験は今も物欲がヒートアップした時に胸にこみ上げる体験。あれ以来現行品のプレミア品には慎重になった。(……と、少なくとも本人は思っている。)
だから『トイストーリー2』の皮肉シーンは、大いに苦笑させられました。
あれから10年。世間を取り巻く環境は変わりました。不況で在庫を抱えたくないメーカー、ネットの発達により変化した物流、そんな差こそあれ、同じことが繰り返されています。
今回、マテルのミニカーを輸入しているのはトミーダイレクト。そういえばちょうど1年前も似たような状況が起きていました。以前紹介したマイクロドロイドR2-D2はトミーダイレクトが輸入した商品。スタートダッシュの売れ行きが良く、すぐにプレミア・アイテム化。ネットで争奪戦が起きました。
限定商品でなく通常商品なのですから売れれば追加されるのが当たり前。
そのうち供給が需要に追いついて今は普通に買えるアイテムになりました。(まだ、若干行き渡っていない感じで値段にムラがありますが……。)
……懲りろよ!
そう言いたくなります。もちろん、自分にも言わなければいけない台詞であるのですが。
今回、映画公開後に数店舗を巡ってみて、自分自身も焦ったのが正直な感想。でも、空が落ちてくるなんて信じてパニクってもしょうがない。
都内数店舗を電車で回った数日後、持久戦を決め込んだのに家に一番近い玩具店で半分以上のラインナップが売られているのを見て唖然。
灯台下暗し。
いつのまにか商店街ではなく量販店やネット・ショッピングを過信するようになっていた自分に気がつきました。
最終的には情熱、根気、足。
そして勢いで予定外のキャラまで手を出した自分にイエローカードです。サイフに余裕ない自覚が足らない。定価だろうといかんいかん。熱くなるのは危険。
コレクターの大敵は頭に血が上ることなのだから。
コメント
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_ チョロQ研究序説 - 2006年07月12日 21:04
チョロQにもなった映画「カーズ」をみてきました♪
擬人化されているクルマたちなのですが、ハエまでクルマに・・(写真)。
?チョロQ以外にも「ぷれしゃす・もーめんと
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