『ライトニング・マックィーン』比較・トミカvsマテル2006年07月22日 04:09

above: MATTEL  bottom: TAKARA TOMMY
▲手前:トミカ 奥:マテル

トミカのライトニング・マックィーンはどこに行ってもあるので、相当作っているようですね。……そう思っていたのに、改めてみればトミカさえもアマゾンで品切れが一部出ていて驚きました。
既に上映規模縮小の地域もあり、映画の興行的手ごたえとしては微妙な感があるのに、マーチャンダイズの売れ行きは相変わらずなんですね。

最近は「売り切り御免」商法が多いので、少し心配しています。

驚いたのはトミカの売り切れだけでなく、マテルのミニカーの日本のアマゾンでの予約販売。後発だった「ムービーモーメント」は在庫切れマークが出るのタイミングが遅かったので安定供給されているのかと思っていたら、「入荷できませんでした」と残念メールだけが来る自体が発生……。なんだか、すごいことになってますね。 こういう事態はアメリカのアマゾンだけかと思ってました。
トミーダイレクトの今後の手腕に注目です。

さて、本題へ。
先日、量販店を友人と周った時にトミカのライトニング・マックィーンも買いました。「比較レビューをしたら?」なんて話になったので、それで一席。

パッケージの印象で大ぶりマテル、コンパクトなトミカと差がもっとあるのかと思って購入したのですが、いざ並べてみればサイズはかなり似ていて拍子抜け。
トミカのコレクションとして観察するとトミカのテイストが薄い印象。(あの特徴的なトミカのホイールも使用していない特別仕様ホイールですし)

印刷されたフィルムを乗せ、その上からコーティング塗装を施しているボッテリした印象のマテルに比べて印刷塗装のトミカはシャープでいかにも日本的なテイストです。 カラーの差もかなりあります。精密さで言えばマテルもトミカも一長一短です。 特に大きいと感じたのがベースカラーの赤で、マテルは”赤”なのですがトミカは若干、蛍光ピンクっぽい発色をしています。 玩具として目を引くのは確かなのですが劇中イメージで軍配を上げるならばマテルの暗い”赤”の方が、よりそれらしく感じます。 エッジのシャープさは断然トミカの勝利です。多くの日本人受けする精密さだと思うのですが、主人公の目の表情違いしかラインナップがないだけではコレクター人種を巻き込むには吸引力不足かもしれません。

今更商品開発してもマテルの20数種のコレクションに張り合うには分が悪すぎますし、マテルのミニカーも結局はトミーダイレクト輸入商品なので、商品展開の発展性は低そうです。

せめて目だけじゃなくてラモーンのタトゥー(ペイント)仕様とか、既にマテルが出しているスポンサーをダイナコにした仕様とか、派手なバリエーション違いが作れると思うのですが、なぜ『カーズ』の商品展開は表情違いばかりなのでしょう。コスト的な問題ならば、あまりに同じ開発センスに群がりすぎです。
食玩「ダッシュカー」、ハッピーミールトイ、トミカ、チョロQ……。集めてもらいたいならもう少し企業努力が欲しいのがユーザーの正直な感想です。
それとも、集めて欲しくなんかないのかな。(マニアってうるさい人種だし。)


コメント

_ カリド ― 2006年07月23日 00:48

ここの写真で見る限り、ボディーラインについてはマテルの方がアメリカン・スポーツカーらしいメリハリを重視してるのかな、って感じです。
一方トミカは、現代のNASCARらしいノペっとした平板なカンジがよく出てます。
……というわけで一長一短ですね。

_ しらいしろう ― 2006年07月26日 00:25

面白いもので、並べてフォルムを眺めるとアメリカ原型のマテルはマッチョな印象で、日本のトミカはアジア人的な肉付きに見えます。
どちらもカッコイイとは思うのですが、その美意識に国民性があるような感じで面白い比較になりました。

ナスカーってノペッとしてるんですね。ハービーに戻って見返してみたいところです。

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