朝の６時台、夢うつつの中で大通りのサイレンが聞こえてくる。モヤのかかった意識の中で聞いているとどんどん近くなってきて、近そうだなと覚醒寸前の意識で考える。すると近所がざわついてきてお隣の戸を叩く音や火事だと言う声が家の前の路地を駆け抜けていく。

こうなったら寝ていられない。一昨年の火事は記憶に新しく、思い出しても身震いする。寒さも忘れて飛び起きると家族も起きていて、心配だから見てきてくれと言われる。
だらしない格好にセーターだけ袖を通して外に出ると、近所の人が次から次へと裏の道に向かって行く。自分も続き通りに出ると消防車が出て消化にあたっていた。空き地や路地を挟んでいるけれど我が家から４軒ほどの距離。建設中の建物から煙が漏れていた。あたりはコゲくさい。煙は見えるが日は見えない。幸い初期消火で沈下した様子だった。

そののちには以前も見た黄色い立ち入り禁止のロープが張られ現場検証されているようだった。

火の用心！またも気持ちが引き締まる朝でした。