ビアンカの大冒険 トンボ・ボートのミニカー(1977) ― 2007年09月27日 20:10
自分としては、かなり“清水の舞台”だったのですが、友人に恐る恐る聞いてみたら「許容の範囲内じゃない?」という反応。
確かに玩具バブル期に初めて見たときに比べれば安かったけれど……。(そして消しゴム1個より安い……。)
バブル期、最初に値段を見た時は卒倒しそうでした。
「3マンエン!? (正確にはプラス端数アリ)」
ゴム人形キャラクターで割ったら、一人イチマン。いくら古いもの、珍しいものでも思い出や当時の思い入れ存在しないで払うには狂ってる。だって、モノはプラスチックのミニカーにゴム人形が3人乗ってるだけだもの。
でも、現在は世間の不況にあわせて玩具バブルもはじけたので世間の値付けは下がり傾向。件のサンマンエンの店は現在でもこの商品を売ることができず、店のアクセサリー状態でウィンドーに飾られ続けてます。
作品の思い入れはあるけれど、値付けは納得いかないので、ずっとその店で眺め続けていました。
時間は流れ、つい先日。同じ商品が売られている別の店に出会いました。値付けは件の約1/2。おまけに店員さんとの交渉で表示価格から約2割引にしますと言われ“舞台”から飛び降りました。自分にしてみればそれだけ値引かれても、大きな買い物というイメージですから(^^;
ある種、衝動買いに近い勢いでしたが、結果は大満足。開封したら、うれしさが倍加してます。
そもそも、「この物体は何だよ」と疑問を持たれるかもしれません。ディズニー映画「ビアンカの大冒険(1977)」は決してメジャーなタイトルとは思えません。普通の人には説明が必要でしょう。
「ビアンカの大冒険」はウォルト・ディズニー亡き後、残されたスタッフが起死回生を狙って打ち出した作品で、古参スタッフが丁寧に作り上げた世界観が魅力的な1本です。90年には新世代スタッフによる続編「ビアンカの大冒険 ゴールデンイーグルを救え!」が公開。こちらも大傑作でした。
ミニカーで再現されているシーンは1作目のクライマックスに展開される姿。葉っぱをボート替わりにする主人公ミス・ビアンカとバーナード、そしてそのボートのエンジンともいえるトンボのエビン・ルード。
エビン・ルードが羽ばたくとまるでモーターボートのように推進する、生きたモーターボートなのです。羽音のSEや疲れを見せる表情のアニメートが愉快で魅力的なシーン&キャラクターです。
商品はイタリアのcd toys製。イタリアでの公開は1977年12月15日なので、同年の商品なのでしょう。(ちなみに日本は1981年12月19日公開。)
ホイールがERTLのミニカーと同じものに見えるのですが、両社に関係はあるのでしょうか。それとも、ありふれたホイールなのでしょうか。
嬉しい哉、この商品の人形はミニカーに固定ではなく、取り外し可能。PVCフィギュアとしても楽しめる仕様になっています。
ビアンカとバーナードの尻尾が股下をくぐっているのが不思議なのですが、なぜこんな処理なんでしょう。たいした問題ではありませんが気になります。
そして、商品化の機会が少ないエビン・ルードも取り外して遊べるのが嬉しい。
充分元手を取れそうなくらい嬉しく、気に入りました。
ビバ、ほかの商品をまったく知らない“cd toys”!
そして、たった今気がついた。今年は「ビアンカの大冒険」30周年だ!
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