[INDEX]ムービーフレンズ&ムービーメイトbyユタカ2008年01月04日 11:02

MOVIE FRIENDS / DISNEY / by YUTAKA
1995年ユタカ(現:ポピー)がリリースを開始したフィギュアコレクションシリーズ。ウルトラマンやゴジラなどで培った彩色済み塩ビ人形の技術でアニメーションキャラクターを作り、作品ごとにセットして販売。それまでの特撮系の商品と違い、シンプルかつ、かわいいブック型のパッケージが魅力的。ていばん商品化し、会社が社名変更するまで続くロングランシリーズとなった。
同カテゴリーに「ムービーメイト」があり、日本のアニメキャラクターはこちらからリリース。ブランドの棲み分けがなされた。

■ムービーフレンズ/ラインナップ
※()内は発売年。各1380円。
1.「ライオンキング」(1995)
2.「くまのプーさん」(1995)
3.「白雪姫Side-A」(1995)
4.「白雪姫Side-B」(1995)
5.「101匹わんちゃん」(1996)
6.「ピノキオ」(1996)
7.「ピーターパン」(1996)
8.「ふしぎの国のアリス」(1996)
9.「ダンボ」(1996)
10.「シンデレラ」(1997)
11.「バンビ」(1997)
12.「わんわん物語」(1997)
13.「眠れる森の美女」(1997)
14.「アラジン」(1997)
15.「美女と野獣」(1997)
16.「ディズニー映画ヘラクレス」(1997)
17.「リトル・マーメイド」(1997)
18.「トイ・ストーリー」(1998)
19.「ミッキーマウス 蒸気船ウィリー」(1998)
20.「ミッキーの魔法使いの弟子」(1998)

■ムービーメイト/ラインナップ
※()内は発売年。各1380円。
「ジャングル大帝」(1998)
「鉄腕アトム」(1998)
「映画ドラえもん のび太の恐竜」(1998)

こんなねずみキャラも ~マジカル・コレクション反省会2008年01月04日 15:44

ねずみ (C)Disney
なんだかんだ言っても、ディズニーファンは恵まれてますよね。かなりのマイナーキャラクターまで商品化されていて、その姿を立体物で楽しめるんですから。
ゆるりと、子年の頭をねずみキャラクターをピックアップし続けながら、結局どれもこれも(C)Disney印。今回画像のこれも、ディズニーキャラクターです。
(ファンならもちろん、何の作品か分かりますよね?)

この商品、2001年11月トミーから発売開始されたディズニーキャラクターのコレクションフィギュアシリーズの一部なのですが、一昨年を最後に新商品がリリースされなくなったので事実上休止してしまったようです。

タカラトミーHPマジカルコレクション:http://www.takaratomy.co.jp/products/disney/magical_collection/

この商品、ハナから自分は乗るつもりはなかったので、つまみ買いしかしてませんが、意外なキャラクターがこっそり商品化されているので、そこは逃さないように目を光らせていました。ストライクゾーンに玉を投げていれば、熱狂できたシリーズなのですけど……。

●商品コンセプトを推察
大きなキャラクターコンテンツであるディズニーの王道コレクションと言う狙いは分かります。これまでもディズニーの玩具を多数出してきたトミー。そしてチョコエッグの後継シリーズとして続けたチョコパーティーシリーズ。ディズニー・キャラクターのフィギュアを集めて楽しむ層が確実にそこに居ることを把握した上で始めた商品と思えば、手堅いと思います。

でもね、
ブリスターパッケージで価格帯は780円+税=819円(後に値上げし980円+税=1029円)の価格設定。この発想や、サイズ設定、フィギュアの股関節の処理=ケナー分割からするに、スターウォーズ(以下「SW」)のアクション・フィギュアのディズニー版と言う単純な転換が見え見えです。そういえば、SWフィギュアの輸入代理店はトミー・ダイレクトさんでしたっけ。

●それでいいのか?トミーさん
確かに、一瞬しか登場しないマイナーなキャラクターさえ立体化し、ファンは喜ぶという意味では両者の客の質は似た部分があるかもしれません。でも、層の厚さが全然違うでしょう。
決め付けはいけませんが、SWの支持層でコレクターの大部分は男の濃いファン。ディズニーの購買層の中心はおそらく女性のライトファンでしょう。無論、自分のようなオタクも客の中にはいるとは思います。でも、経済を動かすという意味においてはライトファンに響く商品開発しなければ駄目でしょう。
チョコエッグ&チョコパーティで沸いたファン層には男性の濃いコレクター層も厚かったと思いますが、多くはディズニーに濃い想いを持っていたのではなくてチョコフィギュア・ファン。また、コレクションとして楽しめる意味で安価であり、ちょっとしたギャンブル(選択不可)だった形態も手伝っていたと思います。その意味において、マジカル・コレクションの購買ターゲットって、とんでもなく的外れなところに投げてる気がするんですが、気のせいでしょうか。

ディズニーキャラクターのアクション・フィギュアと言うカテゴリーを集めている人ってどれくらい居るのでしょうか。残念ながら自分の知る限り、自分を含め、コレクションのメインストリートに集めている人は一人も思い浮かびません。立体物に飢えている作品に関しては補足する形で自分は買っているし、作品ごとならばファンもいるでしょう。ですがカテゴリーのファンは思い当たりません。
その意味で言ったらグループ企業・U-mate発の派生シリーズ『マジカル・フレンズ』の方が遥かにストライクに玉を投げている気がします。王道キャラクターのソフビ人形シリーズと言うコンセプトは日本だからこそ、いい投球だと思います。幼児層へのアピールもできています。

自分含め、海外アニメーションのファンの多くはPVCフィギュアのコレクターというパターンが多く見られます。手ごろなサイズで価格も手ごろ、1社に限らず多くの会社が作るカテゴリー。それら有象無象からチョイスして集める楽しさを知っている者にとって、マジカルコレクションはどれだけ歯がゆい商品群だったか。(※脱線ですがメディコム・トイの「ミッキーマニア」。狙いは分かるけど、ミッキーづくしは行き過ぎ。)
その点、YUTAKAの『ムービー・フレンズ』は個人的にもストライク・ゾーンだったし、いい商品形態だったと思い出されます。

「マジカル・コレクション」の無駄な関節設定は最初だけで、すぐにフォルムを追及するディスプレイモデルへと方向転換が図られました。そりゃそうでしょう。ブリスター未開封のまま飾るならばそれでいいかもしれませんがケナー分割って遊ぶには不便です。
じゃあブリスター設計は親切だったか。最悪でした。
3重にトレイを熱圧着したパッケージは、オタク開けもしにくく、スリーブ状のパッケージの採用をなぜしないのか不思議でした。それならば未開封で壁に貼って楽しむ“オシャレ系コレクター”にアピールしているかと言えば否!
台紙部分は小さく、各商品によってデザインが優れているかといえば、そーでもなない。基本統一デザイン。しかも、開封してパーツを組み替えないと完成品にならない商品(例:チキンリトルなど)は、開封を前提としている。そうなったら未開封コレクターは相手にしてないと考えるほうが妥当でしょう。

結局、この商品のメインターゲットはどこだったのでしょうか。自分には分かりません。(※商品カタログには明確に記されてますけど。)
折角の商品クオリティーも、さまざまな要因で迷アイテム化してしまいました。
どうやらリリース終了になった今、改めて振り返り不思議な思いでいっぱいです。

注意書きに涙
最近、大型玩具店やコレクターショップで処分価格でこのシリーズによく出会います。青パッケージの多くが台紙から商品部分の接着がはがれ、その不良として200~300円で売られています。値上がりしてパッケージ変えて、そんな不具合が出るなんて……。痛い気分を味わってます。
幸い、パーツ欲しさに買うには妥当な価格といえますが……。

冒頭画像は映画「ライオンキング」の本編冒頭に登場する、スカー(商品ナンバー99)につかまるねずみ。こんなキャラクターまで商品化したシリーズに感謝。そして、合掌。


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