観劇『風の行方』 ― 2008年03月03日 23:59
物語は幕末を舞台とした時代劇。開国を迫られた日本はどう対処していくのか、また一般庶民や武士たちはどう考え対応したのか。本格的な時代考証と重くも興味深い題材。
劇中の大半が薩摩ことばと言うもので、台詞を覚える苦労だけでも大変でしょうに、その言葉の味わいに土地への想いや土地の気性など、感じさせることの多さに驚嘆しました。
あえて方言の良さを演劇に取り込む試みは自分の狭い引き出しの中では井上ひさしさんの『父と暮らせば』を思い出しましたが、マトモに舞台でこの感覚を味わうのは初体験。やっぱり生の迫力は筆舌に尽くしがたいものがあります。
観てよかった、素直に嬉しい作品です。
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