懐ケシ/ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一髪 by Yujin ― 2008年08月23日 14:57
78~85年ごろを中心にチビッコ怪獣ファンのハートを直撃した怪獣ケシゴムを模した「懐ケシ」という商品。怪獣ケシゴムは円谷プロのウルトラ怪獣や当方のゴジラを中心に展開。他社の同時期の展開で大映のガメラ、日活のガッパの商品化はありましたが、松竹唯一の怪獣映画である「ギララ」は商品化に恵まれずにいたのでした。
今回の商品のおかげで怪獣ケシゴムテイストのA、B、C、の3種類に80年代中盤のSDテイスト、そして彩色フィギュアの直前(90年代)に流行ったスーパーリアル・テイストの“特大”と、無彩色塩ビ人形の歴史を駆け足で見せるラインナップは素晴らしいの一言。ぜひとんとん相撲をしましょう!
成型色の選択も王道の赤、緑、黄、青と少し時代を下った印象の肌色(キンケシ時代以降のケシゴム主流カラー)の選択がマニアック。ピンク色が残念ながら懐かしい配色というよりも光沢の加減とシブさのせいで食玩でよく見られた色のよう。もうすこし彩度がある色合いならば“懐かし”度合いがアップしたのに! 硬度も昔に比べると若干やわい。
造形の適度なディフォルメとリアル加減が、いい味。ABCと3種も用意したギララが、ポーズにあまり変化が見られないのが残念。手の上げ下げだけでなく、尻尾を左右にふったものと、昔ながらの真ん中に突き出した尻尾があれば、感涙できたのに~。
それでも、今回の企画は100点満点。続編や類似商品はしばらく望めなさそうですが、機会あればぜひ同系統の商品の企画を望みます。
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