ディズニー・ディアフレンズ1&2 byバンダイ ~日本のPVCフィギュアに幸あれ2008年09月18日 18:17

ディズニー・ディアフレンズ1&2
今年の前半に発売された食玩のコレクションフィギュアシリーズ「ディズニー Dear Friends」は1箱250円+税で選択不可のブラインドボックス仕様。中身を見る前は、そんなに惹かれない半端な商品だろうとタカをくくっていたし、大きさも小さいものを想像して、勝手に割高商品だと思っていました。

でも試し買いをしてみたら、想像以上の出来に圧倒されました。ボリュームも予想以上で、PVCフィギュアコレクションの標準に近いサイジング。
正直な話、トミー系のディズニー玩具の造形には慣れと言うか、飽きがって、率先したいと思わない部分が。無論、海外商品と比較しても<出来のいい商品群だと思っているのですが、体の動きを表す芯になる線“アクションライン”が乏しくて、停まったようなフィギュアが多いのですよ。
ところが、今回の「ディアフレンズ」は止まったポーズでも体の芯を感じさせる、嬉しくなる造形センス。

まずは最初に出たグーフィーで心鷲づかみにされました。
結局、店頭で順次購入し、揃えました。そして数ヶ月。先月、スーパーでパート2の存在を見つけました。しかも今回はノンブラインド。選択可能パッケージです。ダブリが無いのはありがたい!
ディズニー・ディアフレンズ1&2/ラインナップ
パート2のラインナップのニクイところはパート1と合わせるとカップルやコンビが成立するように出来ているデザイン。
こりゃ、パート1をそろえた人なら全部買うでしょう。(と、言うか、自分は買いました。)店頭にあった5種を買い、入手できなかったエンジェルを探して流浪しかかったのですが、今回の出荷少ないのか他の店舗でまったく見ない。こりゃ最初のスーパーで再入荷されるのを張った方がいいな、と日参してました。でも結果、再入荷のないままコーナーが消滅。 ネットの食玩屋さんで購入しました。う~ん、無駄に駈けずり回るよりは、軽いプレミア(定価に+150円+送料250円)で済んでよかったかな……。

個別画像はミッキー省略(苦笑)。パッケージ写真で代用ということで。 オールドスタイルの選択で靴の裏まで塗り分けたこだわりフィギュアは、他のフィギュア類と比べても秀でてます。
Dear Friends / Stich & Angel
苦労報われて揃ったスティッチ&エンジェル。バンダイ版の造形師さんのセンスがいいのか、カワイイ感じでまとめっているのに、“媚び”の嫌味を感じないのが嬉しい。
台座はフリーで、乗せるだけです。エンジェルの台座のハイビスカスの花弁は別パーツで再現。小道具の細部までこだわってます。
Dear Friends / Donald Duck & Daisy Duck
デイジーとドナルドは、難を言えば若干デイジーが大きくなってしまった点です。でも、デザイン的には台座の浮き輪に、デイジーをイメージした花とムード満点。
ドナルドのセーラー服にボタンが四つあり、襟の色が薄いのは初期のデザイン。そのため、デイジーと並べるには時代がずれている感じがするのも、惜しい。
あと、我が家に来たドナルドはくちばしの色が削れてて更に惜しい(涙)※画像は加工で塗りました。
Dear Friends / Pooh & Tigger
カップルが揃うシリーズとは違って、凸凹コンビになったプーとティガー。オーソドックスなプーに、動きたっぷりのティガー(+へこんだバケツ)で世界が一気に広がった印象。
Dear Friends/ Pluto
パート1でド肝を抜かれた造形センスのプルート。アニメ的骨格構造を感じるポージングで生き生きしてます。パーツ分割の多さは日本的ですが、きっと海外のコレクターに見せても驚かれる再現性だと思います。 カラーリングはパート1全てに言えるのですが渋めでレトロさを感じさせます。大人のコレクションを感じる抑え目の彩度が、こりゃまた玩具然としたほかのフィギュアとは一線を画しています。
Dear Friends / Chip'n Dale
逆にパート2では全体的に明るく、割り切った印象。その分、フィギュア単体としての楽しそうなムードを追求したイメージ。チップとデールは一箱で2体が揃うサービスパッケージ。2体は接着固定されています。
Dear Friends / Genie
ジーニーは、ちょっとアレンジが独自な印象。尻尾のハート処理は女性客狙いなのでしょうか。自分としてはちょっと苦手なアレンジ。
この手のポーズは近年、チョコパーティーの上半身だけとか、海外ディズニーストア限定PVCフィギュアセットのジーニーのように上半身だけと言うように下半身を省略するパターンを多く見ていたので、きちんと再現している点は好印象。
顔の表情筋使いまくりのまゆの上がり具合もメリハリある造形で、よく出来ています。
Dear Friends / Goofy
そして、パート1のグーフィー。近年の商品化用の明るいカラーリングではなく、昔のアニメーションを感じさせる落ち着いた色合い。良い! 惚れる! 足の裏には渦巻きマークのモールドが! もしかして30年代のモデルですかね。パート1ミッキー、ドナルド、グーフィーを並べるとカラー化直後っぽいスタイルでまとめている印象。シブいなぁ。センスいいなぁ。
Nice!
この布感! いいなぁ。
まんがだからと手を抜くことなく、骨格を表現し、更に上に衣装の素材が表現できているモデルは造形を鑑賞する上で、唸らせられるポイントです。
ぜひとも続投を望みたいですが、バンダイ商品のパターンや原油高騰、そしてオープンパッケージになってしまった分、売れ行きは落ちそうなので今回で終了でしょうか。だとしたら残念だなぁ。

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