マイ・ディズニーランドのニューオーリンズ・スクエア観察 ― 2008年09月21日 03:54
まずは冒頭画像は、全体の俯瞰図です。ちょっとバットアングルですが、これが以前のエントリーで示した地図画像と同じ角度になるように俯瞰した状態です。
むしろ地図の方が実物に似ていない印象……。そう思うとイメージモデルとして、良く出来ているってことでしょうか。
今回のモデリングでとても面白かったのは、そのカッティングの妙。
パートワークの本なのでブロックごとにパーツ分割されるのは当然として、その断面に意味を持たせたのは白眉の企画に感じました。
画像黄色部分が3号(48号、49号、51号)に分けられたパーツです。
水色のラインが中庭を再現するために分割されたラインです。
断面には扉が配置され、その通路の奥にある空間を意識させるという演出。これはニクイ!
特にこの3つの扉はVIP待遇のゲストしか入れないバー“クラブ33”に通じていると解説されているとなると、中はミステリアスな空間。そこをイマジネーションさせるように作り上げたジオラマ設計は練りこんだもんだと感心しました。
ミニチュアの中に入り込んだ気持ちで景色を楽しめるのはやっぱり楽しいです。「カリブの海賊」と2階は元「ディズニーギャラリー」現在の「ディズニースゥイート」左手に奥のレストラン街を望む。ニューオーリンズの景色を再現したテーマパークの景色を更にミニチュア模型で再現するパラドックス。
49号のジオラマアイテム解説ページでは、こう解説されています。
19世紀後期の面影を残すニューオーリンズの街並みを再現した建物の第1弾です。(中略)優雅な装飾が彩る上層階のバルコニーは、フレンチクオーター様式を象徴するものです。「カリブの海賊」呼ばわりしたブロックが先に出ているので実は第2弾ですが、それは野暮な突っ込み。
なぜ“フレンチクオーター”様式と呼ばれるのか調べたら、ニューオーリンズの有名な地区の名前でした。
それで納得。このジオラマでも見える、あの中庭のある建物にあるレストランが「フレンチ・マーケット」と言う名前。今まで、なぜフレンチなのか理解できていませんでした。ルーツはフランスではあるのでしょうが、この場合はニューオーリンズのこのブロックをイメージしたネーミングだったのですね。(ちなみに「フレンチマーケット」ではジャンバラヤとかフライドチキンがメインメニュー。)
こうして模型を見ると、あの階段の袋小路へと伸びた街並みは、憩いの景色へといざなっているようです。
やっぱり初期のディズニーランドって、ウォルトが郷愁を感じる景色を盛り込んだ、憩いの空間というコンセプトが強い気がするナァ。
コメント
_ もふ ― 2008年09月26日 00:51
_ しらいしろう ― 2008年09月26日 03:10
(断言できない立場ですが)こちら側って、入れないあたりですよね? たぶん。
イメージだけで無責任発言しちゃいますけど、TDLのガイドマップもきっと似たようなものですよね。実景とは違うの前提ということで、あくまでもホント、案内用なんでしょう。
Google mapが最初に話題になったとき、そういえば真っ先にフロリダ見にいきました(笑)。やっぱり、見ますよね。自分の場合、アナハイムを見る発想がありませんでした。自分も参考にします!
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このあたりGoogle mapの航空地図でみてみると、シルエットが全然違うんですよ。屋根の上の作りも…。
魔法がとけちゃうかもしれない発言でしたら、スミマセン。
おそらく、現況優先で設計されたアイテムなんでしょう。
あと、一番上の画像の下のほうにある煉瓦の壁面、実際には見えないはずなんです。だから、デアゴサイドで景観を想像して設計したんじゃないかと、深読みしてます。
全部を組み立てたときの景観だけではなくて、1つの模型としても楽しめる作りになっているところが、いいですよね。
別エントリーでじっくりみられたのが嬉しくて、つい熱くなっちゃいました…。すみませんです。