食玩/ウォーリー プチマグネット/ F-toys2008年12月19日 16:56

WALL・E Petit Magnet / F-toys
スーパーなどで流通しているF-toys製箱食玩『ウォーリー プチマグネット』。1箱157円(本体150円)。冷蔵庫のなどにペタっとくっつく、レリーフ状(半立体)のかわいいいマスコット。8種+シークレットの全9種類。

ブラジャーと戯れる姿や、キューブ変形したウォーリーなど、名ポーズを立体化。ウォーリー5種、イヴ2種、M-O2種。
WALL・E Petit Magnet / F-toys

シークレット(画像右上)は以前のエントリーで貼り付けたブログパーツでも確認できる、、メッセージウィンドウ広げて持つ姿のウォーリー。ウィンドウの中を青ではなく、黄色で塗ってしまっているので、ちょっと意味が伝わりにくくなってしまっています。
WALL・E Petit Magnet / F-toys

イヴはノーマルな表情と凶悪顔ヴァージョン(笑)。写真を壁に貼るなら、凶悪ヴァージョンがオススメ。

お気軽アイテムとして、ちょっと運試しに買うのにもちょうどいい実用アイテム。
コレクターは箱買いで、揃えられるかチャレンジ……。(^^;

「カワイイ」的アレンジ2008年12月19日 23:17

オリジナルデザインのディズニーキャラクターぬいぐるみ
エド・ロスのアニメンタリー映画を観た帰りに、ゲームセンターで見かけたSEGA製の景品限定オリジナルデザインぬいぐるみ。

「カワイイ」的アレンジはある意味、反骨精神なのだろうかと感じた。(たぶん違う)

アニメンタリー映画『ラット・フィンク~ボクのビッグ・ダディ~』~珍妙映画バンザイ!2008年12月19日 23:59

TALES OF THE RAT FINK / JAPANESE MOVIE FLYERS (2008)
ある世代にとっては、「ラット・フィンク」なんてイカス名前よりもプラモデルとして並んでいた“おとぼけモンスター”「ギギ」「ゲゲ」「ガガ」「ズズ」の名前の方がシックリくるんじゃないでしょうか。

かくいう自分も、ソッチ寄りの世代人です。
玩具店の片隅で異様な存在感を放っていたプラモデルたち。実のところ、当時はその魅力の真髄を語るところまで自分は成長していなかったし、どちらかといえば気持ち悪いのに目が離せない存在だったものの、一度も買ったことがありませんでした。
時代が下って見かけるイラスト類で、そのキャラクターがエド・ロスと言う才人による『ラット・フィンク』と呼ばれるキャラクターと知りました。亡くなる直前には日本でも人気が高くなっていたのでオリジナル・キャラクターグッズが多く発売され、作者本人もイベントに来日していました。

既に以前も触れましたがラット・フィンクは60年代に「ミッキーマウスのアンチテーゼとして生まれたキャラクター」です。
どうもこのフレーズのせいで、アンチ・ディズニー的なクールでカッコイイという文脈で好まれているようなのですが、自分の中ではディズニーが文化として根付いたアメリカらしいディズニーに密接なパロディ精神として好いているキャラクターです。

生まれた年代が60年代というのもキーです。やんちゃミッキーが30年代からフェードアウトし、50年代にはTV時代とテーマパークのホスト就任で優等生化に拍車。アンチとして排出するには、その本質を捉えていないとできない仕事だと思うのですが、「ラット・フインク」は、正にエド・ロスの世代が表れた仕事。“オレ的”ミッキーマウスは、こんなのじゃなかったハズだぜ!の精神に溢れてます。
Rat Fink Antenna Topper / by RAT FINK FEVER (JAPAN)

目が飛び出したり、アップ時に気持ち悪いディテールの描写をするテックス・アベリーセンスの影響を感じ、90年代の『レン&スティンピー』にも繋がる“アメリカン・バッドティスト”路線は、ディズニーの対極だという言い分もマットウですが、“ディズニー”の中でタブーが何かを熟知してないと、“あえて”コレは生み出せないでしょう。

映画は、日本のキャッチコピーとして「アニメ」+「ドキュメンタリー」=「アニメンタリー映画」という懐かしいフレーズ。
(アニメンタリーといえば『決断』…? いや、偶然の一致みたい。)

この珍妙なキャラクターの生みの親エド・“ビッグ・ダディ”・ロスの活躍を「カスタムカー」「Tシャツ・イラスト」「プラモデル」など、多面的に振り返るドキュメンタリー作品。それぞれの足跡に、ただならぬ才能を感じさせるのも確かなのですが、映画の手法・語り口が、特殊でやや大げさ……。一般的にどこまで信憑性があるのか微妙に見えてしまうのが残念です。

今回、初めてになる動いて、声を出すラット・フィンクという見所もさることながら、ありがちな関係者が淡々と話すような演出がまったくないと言うのが映画としてスゴイ。
歴史的写真をパーツで切り分けてコンピューターでペープサート状のアニメとして動かしてしまう荒業は、正に型にはまらないカスタマイズ精神。そのヘンテコな写真を使ったアニメーションで当時を振り返り、現在からの視点の振り返りが、エド・ロスが作ったカスタマイズカーたちによるコメントってのが、また珍妙。ヘッドライトを明滅させながら、昔話を淡々と証言する車たち(笑)。

正直、面白い手法なんだけど、対象物に興味が無かったら眠くなるんだろうなぁ。事実、最終日だからであろう多めのお客さんの一部は寝てたよう……。
エンドのギャグは自分ひとり爆笑で恥ずかしかったです。

本編中、何度も繰り返し登場する、若き日のエド・“ビッグ・ダディ”・ロスのおふざけ仮装。腹を出した醜悪なオッサンが蝶のような羽で飛んできて、画面にノックをして場面転換する繰り返し演出。これはもちろん往年のTVシリーズ『ディズニーランド』のパロディ。
あのアイコン的エド・ロスがティンカーベルだと思うと笑いがこみ上げてくるのだけど、映画の終わりにも繰り返す徹底ぶり。面白いギャグだと思うんだけど……。

「END」じゃなくて「FIN」クレジットなのも“フィンク/Fink”だけに、唸ってしまいました。センスいいけど、薦めるべき人を選ぶ映画。(あと、都内ロードショーの最終日に観たので、もー劇場はやってない。)

映画『ラット・フィンク~ボクのビッグ・ダディ~』公式HP:http://www.webdice.jp/ratfink/
映画『ラット・フィンク~ボクのビッグ・ダディ~』公式ブログ:http://ameblo.jp/ratfink-movie/