View Master / ディズニー・オン・パレード(日本版) ― 2009年06月19日 18:46
はや2ヶ月、やっとビューワーが出てきて鑑賞することが出来ました。
おお! 貴重な内容に嬉しさいっぱい。
そもそも、リールの内容にはちょっとした解説が必要です。
70年代後半、まだまだディズニーランドと言うテーマパークがるのは世界でもアメリカだけでした。ディズニーランドを体験したいけれど遠くて行けないという方々のために、出張版ディズニーランドショーとも言うべき舞台が企画されました。それがこの『ディズニー・オン・パレード』です。現在の「オン・アイス」に似たようなワールド・ツアーが行われ、日本にも1975年に3月25日の名古屋を皮切りに、大阪、広島、東京、岡山、神戸、福岡で6月1までかけて縦断興行されました。古いファンなら記憶の片隅に思い浮かぶイベントかもしれません。
内容はまさにオールキャストのパレードで、ピノキオのショートストーリーやカントリーベアーのショウ、小さな世界のパレード、フレンチカンカンのような人魚のダンスなど、バラエティーに富んだものでした。サーカスのような軽業が繰り広げられ、たんなるキャラクター・グリーティングではない、ショーアップされたものです。
中にはグーフィーとハービーの競演シークエンスがあって、グーフィーのクラシックカーは、まるでハービーのように生きて動き、いたずらをし火を噴いてグーフィーのお尻を焼くなんてトラブルも……。その後、映画『続ラブ・バッグ』で登場したジョーズ風のハービーが登場してグーフィーを食べて飛んでいくという……。映像作品とは違う、ハービー出演作として歴史に刻まれているショーです。
今となっては見ることが出来ないショーを、ビューマスターなら空気感を伝えてくれる! そんな貴重なリールなのです。
アメリカでもこのリールは出ているので、日本版はあきらめて海外版を買おうか悩んでいたのですが、望めばそれはやってくる。日本のトミー版リールを入手。ついに念願の内容を見ることができました。
まずは内容には大満足!
欲を言えば、暗がりでのショーが、背景のない画面構成で奥行きが希薄になってしまうフレームが多く、なんとか工夫をして欲しかった部分が少しあります。
でも、現場での撮影を敢行したこのリールは、やっぱりたまらない立体写真の数々です。
いやー、ビューマスターって本当にいいものですね。
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