状態不安定アゲイン ― 2009年11月14日 17:13
原画どおりの色のてんとう虫ドラを夢想 ― 2009年11月14日 19:29
何しろ、初版に比べてディテールが落ちる一方。なおかつ先日の原画展で見た2巻の原画と実際に印刷されたものとのギャップに頭を抱えていた自分(マニア、オタク)。全集刊行のおかげで、気軽に原画カラーに近いものを拝めるのははありがたいです。
以前は単純に、原画どおりの色に戻せと、ストレートなファン心理を持っていたのですが、今はちょっと意見が変わりました。昔の作家さんは印刷で色がにごることを知って、わざと彩度を上げ気味で着彩しているケースもあるので、原画=作者の意図どおりなのかは、若干違う可能性もあるのです。
とりあえずストレートな願望でカラーコピーで全集版から作った原画版2巻の表紙(※冒頭画像向かって左、原画どおり版。自分の手製ではなく、作ったのをもらいました。)
やっぱり線は原画どおりにして欲しいけれど、発色やほほの影の処理を眺め続けていると若干古びて見えてくる気もする。う~む。慣れとは恐ろしい。やっぱり、これはこれ(てんとう虫表紙は、あくまでもてんとう虫の表紙として)でいいのかも……。全集で原画どおりの色と線は収録されたのだから、と。
そう思っていたら、この付録。現在発売中小学五年生の付録、「どこでもポッカポカBOOK」。
印刷の発色で見ると、古臭く見えていた頬の肌色の影もけっこうきれい。この色合いなら、決して古びないんじゃないかと思わされた。
サイズもほぼてんとう虫と同じなので、自分の夢想していたのは、こんな感じだと思った。いいなぁ。
ちなみに付録の中身は全集版の「未来の国からはるばると」。ありゃりゃ、小学五年生が読者なのに、“ヘリトンボ”のまま。あちゃ~、読者混乱の元。でも、印刷は綺麗。アルバムとも言うべきコミックスよりも綺麗な印刷って……。
正典とも言うべき存在としててんとう虫レーベルを扱うなら、もっと待遇よい出版物にならないかなぁ。改めてそう思ったこのごろ。
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