もう一度見たい!「科学」と「学習」 懐かしいキット2010年04月21日 04:53

もう一度見たい!「科学」と「学習」
「科学」と「学習」の歴史を振り返るムック『もう一度見たい!「科学」と「学習」』を購入。

自分はプラスチックの玩具感覚が嬉しくて科学を1~6年まで取り続けた、「科学」っ子でした。「学習」は漫画が楽しかったけれど付録パワーに負けて、“借りて読む”読者だったので、すべて読破したクチではないですが、やはり懐かしい作品がいっぱいです。

現在『藤子・F・不二雄大全集』の「ドラえもん」が生まれ年別の編集を刊行していますが、自分の該当学年が来ていない現在、その方式は完全に“研究対象”としての興味深さしかもって居なかったのですが、こちら『もう一度見たい!「科学」と「学習」』は正に自分の体験をなぞることが出来る追体験のムックで、なおかつ巨視的に雑誌の歴史を振り返ることが出来るヴィジュアルブック。

この本によって、自分にとって思い出深い「カブトエビ」の飼育教材が自分の世代で登場したことを初めて知ることが出来ました。また、自分の世代のところで『チクタク大冒険』が始まっていたのも意外な発見でした。Dr.ベルが途中から登場して違和感を覚えていたのですが、それについては口伝で前作からのスピン・オフ・キャラクターだと知っていましたが、実物を読むのは今回初めてでした。

また、世代のせいかフォロー不足に感じたのは『チクタク大冒険』のタックン・ハットの色についてのスルー部分。当初、チックンと同じく黒い色で塗られていたキャラクターですが、ある月から突然カラーが赤くなります。作中ではまったくノー・フォロー。気になった自分は図書館へ行き他の学年からすべてをチェックし、前月の低学年掲載の石ノ森オリジナル作品で原因を確認出来ました。

その月のストーリーは「夕日がなぜ赤いか」をさぐるストーリーで、最終ゴマで突然赤く体色を変化させるタックン。「夕日が美しいので、自分も赤くしてみました。」というラストで、以降作中では赤い色が基本色になるのです。(もちろんアニメも。)

詩的な理由に心温めながらも自分の学年ではフォローされていない情報に、なんとも腑に落ちない小学生読者でした。
でも、今回のムックでその漫画の製作体制が明かされ、拍子抜けというか、おおらかさに笑ってしまうというか……。

今回のムックはすべての教材が網羅されているのではなく、セレクトされてしまっている点は残念ですが、毎年繰り返されてマイナーチェンジする“カブり”を緩和する意味でもかなり妥当なセレクトだったように思います。(それでも自分の思い出の教材がないとなると、ちと悲しいのです。)

手のひらサイズに縮刷された科学と学習の両開きミニブックは、まんがも読めるしミニサイズ復刻教材の骨格標本と立体編集になっているグラフ記事も読める。この感覚が懐かしい。

色々懐かしい。(まんがクロニクルに名前がある、仕事としてかかわれた知人が羨ましい。)振り返ると影響多大な本でした。

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