MFB怪物くん6「現代の怪物」2010年05月18日 16:07

MFB怪物くん6「現代の怪物」
ドラマ「怪物くん」はあちこちで大評判。行く先々で高評価を耳にしますが、原作の再評価も高まってファンとしては嬉しいような違うような微妙な気分を味わっています。

先週金曜日発売のコンビニコミックMFB「怪物くん」も早いもので6冊目。嬉しい刊行ラッシュです。正直、ベスト・セレクションの出来にピキピキ・ドカーン! な[※評価未アップ]な自分としては、MFBの方が何十倍もCP(コスト・パフォーマンス)を感じる本です。

表紙の写真! ……は、個人的にどうでもいいのですが、友人たちいわく、やっと既刊と写真が変わったと指摘されていました。あっ、そうなんだ。(^^;

原作ファンの注目ポイントは少年画報時代のカラー画稿が美麗な印刷で蘇り、“あっ! その回の扉の画稿、現存するんだ!!”と思わせてくれる絵に惹かれます。80年代のリメイク発表時にはカラー設計が変わったために復刻されることが皆無だったので、新鮮な気分で味わっています。惜しむらくは表紙のメインが絵ではなく、ドラマなこと……いや、今回はそのドラマのおかげなのだから贅沢はいえないと分かっています。表紙に使われた絵は本文扉で大きくもう一度確認できるのですが、白黒なのが悲しい(^^;

そして今回の目玉は5ページにも及ぶ藤子A先生のインタビュー記事。扉の本文中「藤子不二雄○の名で~」と誤植しているのはご愛嬌。
ドラマ化の経緯、仕上がった第一話の感想や記者会見でのキャストたちと交わした話など、コンパクトながら詰まった内容。

そしてテーマ別に切った編集方針も、今回はドラマに沿ったような視点で興味深いです。『学歴社会・核問題・金銭欲…etc. 現代が生み出した怪物は怖いぞ! 』と、人間社会こそ怪物だと指摘する視点で集めた作品群。その視点で再読すると子供のときに読んだ感覚とは違う読み味になる“編集の妙”! 
(「ダイヤ!」「金!」と欲にくらんだ人間の反応がカブっちゃってるのがもったいないですが、むしろ繰り返しギャグ?)

この読後感が、たった320円で味わえるのだからCP、高いですよっ!
(※但し通常シリーズ300円らしいので20円高い。)

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