かいじゅうたちのいるところ/脳内ニューヨーク を観てきた2010年06月16日 17:22

かいじゅうたちのいるところ/脳内ニューヨーク
公開時に逃してしまった「かいじゅうたちのいるところ」をメインディッシュにこちらも気になっていた「脳内ニューヨーク」の二本立ての二番館鑑賞。

突き抜けた評判は聞かないけれど、不評も聞かないというのが、なんとなく納得してしまった「かいじゅうたちのいるところ」。ジム・ヘンソン・プロダクションの仕事が好きならば飽きずに、最後まで鑑賞できる魅力的な画面。
脚本はこじんまりしていて、原作や児童文学を大切にしている姿勢を感じるんだけど、この誠実さこそが、この“ハジケなさ”を作り上げているような……。
大きな不満はなく、とても楽しい時間をすごせた映画だけど、年月を経たとき、自分の中に残らなさそうとも思ってしまった。なんとなくもったいない感じ。でも、見返せば、また味わいが出るかな?

反面、辺にツボってしまったのが同時上映の「脳内ニューヨーク」。大劇場に、NYを再現する演出家を主人公にした作品なんだけど、予想以上に長次元で幻想的な世界観。その摩訶不思議なムードは、とても面白かった。自分自身を配役して、外から自分を眺める感覚や本人とのズレなど、盛り込まれる要素はどれも分かりやすく世界観の“ヘン”さとは違ったマトモさが根底に流れているので、超次元的な空間を扱いつつ置いてきぼりにならなかった。

ラストの皮肉は、とても印象に残った。これから先、時々思い出しそう。

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