映画『シチリア!シチリア!/BAARIA』オリジナルサウンドトラック到着2010年12月20日 17:15

サントラ到着。大音響でかける。

こうしてみると生活ノイズを音楽に取り込むことを注文したトルナトーレは、もはや劇映画デビュー前のドキュメンタリー時代や、そもそもの故郷の集大成として作っているのだから、陳腐な「総決算」と呼ぶのが申し訳ないなぁ。

それだけ土地にこだわり、現実を愛して年を重ねたからいくつかのファンタジックなシーンを除いてリアリスティックにこだわったのがよく分かる。

映画を追体験するツールとしてのサントラとしての完成度はもちろんだけど、今回の場合は強いメロディが少ないから、どれが“土地”や“人物”についたメロディーなのか把握しずらい。その分複雑で編曲も力強いものが並ぶし、見下ろす街(もしくは歴史)についた曲は、ぞくぞくする。
痛みと安らぎの交互のアルバム構成は、まさにこの映画っぽい。曲順は映画とは違っているように聞こえるが、果たして、どれくらい違うのか。アルバム構成もまだまだ興味深い世界。



Baaria - TOWER RECORDS ONLINE http://tower.jp/item/2630915/Baaria

余談。

今回、封切前にサントラCDを購入しようとCD実店舗やネット店舗を探しまわった。驚いたのは邦盤がないことと邦題をつけた形で検索がひっかからないこと。また値段もまちまちで、タワレコで驚いたのは店頭で買うほうが高くてネット店の方がかなりの割引率の値段設定だと言うこと。 店の客よりもネットのお客が大切にされる時代になったのだとしたら、自分は悲しい。

コメント

_ 高樹 巡 ― 2010年12月22日 02:49

2009盤と2010盤の値段設定に差異があるようです。
EUR/JPYの為替変動による仕入れ値の違いなのでしょうか。

_ しらいしろう ― 2010年12月22日 17:39

自分が購入したのは現在価格1600円程度の方の盤ですが、おそらく2つの商品ページで紹介されている盤は際がないように見えています。どちらも「From US」になっていますし、曲の追加などあれば、むしろディテール部分に謳われていそういそうです。同じ商品なのにマーケットプレイスでは複数ページが存在していしまうのはアマゾンではしょっちゅうですから、自分はのんきに構えています。もしも両方のページから取り寄せて比較した人がいるなら、詳細聞きたいところです。

むしろイタリア盤(少なくともヨーロッパ盤)あたりだったらジャケのバージョン違いで買ってもいいんですが。
そういえば「1900」は伊盤だけが収録内容が違って、あわてて買った記憶が。バージョン違いを追いかけてしまうのはサガですね。もっとも最近は少し機動力が落ちました……。

_ 高樹 巡 ― 2011年03月04日 14:33

「ニューシネマパラダイス」のサントラCDがジャケットデザインを変えて発売されていました。

_ しらいしろう ― 2011年03月06日 18:50

国内版ですか? それとも海外版??
自分も気をつけて見てみます!

_ 高樹巡 ― 2011年03月06日 22:41

輸入版です。
小生のFacebook<写真:Soundtrack(CD)>に画像アップしてます。よろしければご覧ください。

_ 高樹巡 ― 2011年03月10日 01:32

映画「シチリア!シチリア!」のDVD(スペシャル・エディション)が6月3日に発売されますね。

_ しらいしろう ― 2011年03月23日 01:41

フェイスブック始めてみましたが、まだ勝手が分かりません(^^;
「シチリア!シチリア!」は、もうDVDなんですね。
地震がなければ関東の公開館に駆け込む算段だったのですが、ついに機会を逃してしまいました。残念です。

_ 高樹巡 ― 2011年03月26日 16:49

ジュゼッペ・トルナトーレ監督作「明日を夢見て」のDVDが5/27に発売されるそうです。
出来れば「夜ごとの夢/イタリア幻想譚」「みんな元気」などもDVD化して欲しいですね。

Facebook、貴兄の頁が探し出せません。友達登録をさせていただくことはできませんか?

_ しらいしろう ― 2011年04月10日 23:36

なんだか、間が開いてしまうレスにお付き合いいただいて恐縮です。
フェイスブック、まだまだ慣れませんがよろしくお願いします。

「明日を夢見て」久しく見返していないので、再会が町通しですね! …と言いたいのですが、あの作品は見返すのにかなりパワーの要る作品ですよね。体調良いときに見返したいですね(^^;

近さとバットエンドにしても希望が残る作品じゃないと、今の気分はツライかも。手腕には感服しますが、人間をモノ扱いにしているアングルを思い出すだけで、気分が重いです。それに引き換えバーリアの希望というか、超越したエンディング! まだまだスクリーンで観たかった作品です。

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