噂に違わぬ契約迷宮 ~iPhone盗難事件(4)2011年05月21日 23:26

iPhone盗難事件(3)の続き)

時間的には前後しますが、警察に行く前にSoft Bankの窓口にも出向いてきました。

もうハナから期待していなかったのですが、期待値が低かったせいか意外と好感の持てる担当者でした。「それはお困りでしょう。」
担当者も相当難問がやってきたという返答で、痛み入る状態とでも言うか。

とはいえ、自体が好転するでもなく“できないこと”がはっきりするだけ。 もとより、契約時にやたらと“ここからはアップル様の領分”、“保障やサポートは全て解除されます”を強調されていたので驚かないけど、盗難の非常事態への対応として困られてもこちらも困る。

まず分かっていたこととして「6ヶ月間、機種変更が出来ない」という契約条項。うん、それは理解している。では、もう全損でいいから新しいiPhone4を売ってもらいたい。SIMカードが旧ケータイと規格が違う以上、いくら気に入っていても再発行SIMで古いケータイ戻ることは出来ないだろうと予測していたからだ。

でも、予想に反した回答が来た。

「アイフォンはお売りできません。それは機種変更扱いです。まったくの同一機種でも買い増しは“機種変更”です。」

ハァ?
既にiPhoneにしている友達に話しても、同じ反応だった。“機種変更”といったら機種を変更することがダメと読み取って当たり前。機種を変更せず同じ機種でも買えないって、その意味で契約書を作っているなら日本語がおかしい。
「機種変更できない」の契約内容を、「たとえ盗難にあって電話が手元になくなっても、お金を払うと言っても、新しい電話を売ることが出来ない」なんて文脈で読める人なんてまず居ない。

では、自分はどうしたらいいのでしょう。
「お客様は、この前の機種のケータイをお持ちになれますか? そちらのケータイに使えるSIMカードを再発行することが出来ます。三ヵ月後(半年後拘束の解除)以降でしたら、機種変更が出来ます。」

うむ、前のケータイがあるという滑り止めが前提契約だったのね。初めて持つケータイがiPhoneだったらオジャンだ。しかも、自分の状況も大差ない。先代ケータイはボタンが取れているし、充電も一日持たないところまで4年間で酷使。だめになったからこそ機種を変更している。だましだまし三ヶ月使うのも不安だし、何しろ本体が地震でグチャグチャの部屋の中にあり、二ヶ月たった今もドコに何があるのか分からない。ケータイを掘り起こすのに何ヶ月かかるのだろう。

そんな状態に追い討ちかけるように「使用されていなくても、回線使用料はかかります」と教えてくださる。いや、言われなくても予想ついてます。

つまりアレだ、回線はアンタのもんで料金は払わないといけないけど、端末は売ってやんねぇ、と。で、解約すれば違約金で自分が全損で痛い目にあうと。

回線を無駄にしたくないなら、ボクに残された道は2つだ。古いケータイを掘り起こしてSIM再発行で復活させる、もしくはどこかで持ち主のいないiPhoneを調達してきて、そこに再発行SIMをぶちこめ。

「白iPhone(※色ではなく、中古の利用者がいない端末)を手に入れるのは大変だと思いますよ。がんばってください。」

知ってらぁ。この数日、ネットの世界でどれだけ同じ袋小路で泣いている人がいるか勉強してきている。中古でも値段は定価からたいして落ちていないどころか、ものによっては割高。そういう業者から買うのに不安があるから正規の窓口に来ているんだが……。

選択肢が他にないなら、いたしかたがない。部屋で古いケータイを探すのと同時に中古iPhone購入を視野に入れて、吟味してみよう。