ソフビ人形/一番くじ ガラモン(2004)by BANPRESTO2011年06月23日 19:29

ソフビ人形/ガラモン(2004)by BANPRESTO
もう、ガラモン(ピグモン)なんていっぱい持っているんだから、欲しがらなくてもいいじゃない。 そんな声が、どこからか聞こえてきますが、それでも欲しいときは欲しい! 特にこのソフビ人形には熱狂させられました。(入手の経緯は別エントリーのまんがでどうぞ。)

アミューズメント系商品のBANPRESTOが2004年に「一番くじ」のオリジナル景品として製作したのがこのガラモンソフビ。等級は2等で、1等のウルトラマン ジャンボソフビに続く2番目の高位等級ですが、2等はウルトラマン、ウルトラセブン、そしてこのガラモンが三体セットされたぶりスターパッケージの商品で、おそらくシリーズ初期三部作「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」をセットすると言うコンセプト・パッケージだったのでしょう。
一番くじソフビフィギュア/ガラモン(2004)
ガラモンのソフビ人形といえば、なんといっても全身の無数のトゲの表現が悩ましいのですが、この処理は歴代のソフビでも群を抜いています。
ソフビの成型は湯口付近から向かった放射状にテーパーに無理が無ければトゲ状のモール度に向いた素材ではありますが、これだけ複雑なトゲを映像イメージに近い状態で再現するのは至難の業です。このフィギュアの場合、腹部で上下に割って、その放射状の方向にうまくトゲを振り分けて、深めにモールドしてあるので「おお! ハードディテール!」という印象を与えてくれます。
ガラモン(ソフビ人形)頭頂部
ただ、それだけでは表現しきれないシュルエットを構築するために、頭頂部の白湯に大きめなトゲパーツをインジェクションで挿入し、不規則なトゲでありつつ全体のフォルムは左右に張り出したものになるよう工夫されています。
ガラモンの尻尾と足
全体の成型は中空ソフビですが、抜ききれない細い処理になってしまう頭部のトゲ2箇所と、手と尻尾が中ムクの塩化ビニール製です。

おかげで細いところが、どうしても太く処理せざるを得ないソフビ成型の問題を回避。アクセントの効いたシャープさを兼ね備える仕上がりになっています。
惜しむらくは、横から見たときの顔部分がやや平面的だったり、首と背中のつながりのカーブがメリハリないのですが、マスプロ製品ガラモンというカテゴリーで、なおかつスタンダードなサイズで楽しめるものとしては自分のモスト・フェイバリット立体です。

一番くじ ガラモン(2004)を握る
手の中にすっぽり収められるトゲトゲのキューティー・グロテスク・モンスター『ガラモン』。リリース形態ゆえに苦労もさせられましたが、入手に幸せいっぱい感じられる商品です。