映画『127時間』観て来たよ2011年07月01日 23:42

映画『127時間』/日比谷シャンテ
今日は映画の日。

映画の日に観る映画は“半券コレクター”としては、券を保存したい欲求に陥らなさそうな映画という、屈折した作品セレクトになります。

そこで考えた挙句に決めたのが『127時間』です。
評判はもちろん、背手地を聞けばそのラストは用意に想像つくものの、その過程が気になってしょうがない映画、おそらく一度観ればその欲求は満たされて満腹になれるし反面、リピーターになるとは予想し得ない作品だからです。

ぜんぜん知らない人のために軽い説明。
『127時間』とは、主人公が山で遭難している時間のこと。落石で身動きの取れない主人公がすごす127時間を描く作品なのです。

一人の人間が身動き取れない心理的名ドラマを描くにしても、映画の大半は一人の男を延々観ることになる。アクションは期待できない。何しろ動けないんだから。
ベースド・オン・トゥルー・ストーリー。監督はダニー・ボイル(「スラムドック・ミリオネヤ」)、主演はジェームズ・フランコ。

生死の境目に反芻するドラマダレもが自分の人生を見つめなおし、共感するテーマでしょう。自分もそこに尽きます。

カートゥーン・ファンとしてお得だったのは、『スクービー・ドゥー』が意外なキーパーソン(キードック?)として登場していたこと。日本名:クルッパーの彼です。怖がりの犬なのに、毎回オバケ屋敷を探検して震え上がる“弱虫毛虫のクルッパー”です。

ドラマ的には待ち合わせの目印なんですが、恐怖を描くところに“弱虫”を持ってくる仕掛けにシビれました。主題歌にも!

  上映時間94分。映像の生で激しくのどが渇きました。そして生抜くことの美しさをかみ締めました。

公式HP:http://127movie.jp/