「アニメミライ2014」に駆け込んだ2014年03月14日 23:42

アニメミライ2014 新宿角川シネマロビー
友人からの口コミで気になっていたアニメミライ2014が、もうロードショー終了と言うことで駆け込んできました。

文化庁のクレジットに、そういえば……と、この興行の由来を思い出しましたが、それはそれ。ちょっと商業ベースから外れていそうな優良な作品が出てくるのは楽しみな部分です。

アニメミライ2014 新宿角川シネマ(ロビー)
今年は「パロルのみらい島」「大きい1年生と小さな2年生」「黒の栖 ─クロノス─」「アルモニ」という4作品。個人的に自分を惹きよせたのはシンエイ動画政策の摩訶不思議な動物が主人公の「パロル」と渡辺歩監督のファンとして「大きい1年生と小さな2年生」の2作品でした。つくづく児童漫画な脳みそでスマン。

プログラムは低学年向けな印象から高学年へと対象者を変えていくような構成でオムニバスとしては、ちょっと変わっているのですが、その分日本のアニメーションの幅を体現したようなごった煮感があって、それもまた楽しかったです。

後半日本は完全に中高生向けのアニメなのですがシリアスな作品な分全体的にカラーもテーマも暗めになってしまい、後味としては難しいところがある印象ですが、その緻密な感じは“いいもの見せてもらえた感じ”の充足感がありました。

最近、映像作品の大学に通う友人の息子さんが卒業制作に作った短編が“死神が見える人の話”と、思い切り「クロノス」とデジャヴを起こす内容だったのもあって、若さってこういう暗さも同居するものなのかな、とふと思って見たり。

オムニバスといいながら、ブリッジなどはなくバラバラの短編。その辺の全体バランスを見ない姿勢(もしくはとりしきれる人がいない感じ)はこの興行のちょっと難しい部分かもしれないと思いました。