『玉音放送60年目の夏』2006年02月27日 02:16

流しっぱなしのラジオから気負えるいつもとは違う番組構成に違和感を覚えながらすっかり内容に引き込まれてしまった。
TBSラジオで今日放送された『TBCラジオドキュメンタリー 玉音放送60年目の夏』。

なんでまた時期ハズレに……とも思ったのですが、気になって検索をかけて見れば平成17年度(第60回記念)文化庁芸術祭ラジオ部門の大賞を受賞していたことが分かった。どうやらそれを記念しての再放送(もしくは地方によっては初放送)だったらしい。

http://www.tbc-sendai.co.jp/02radio/gyokuon/index.html

フィクションの中でしかなじみのない玉音放送がリアルタイムではどんな風に国民に受け止められたかを探るドキュメントで、イメージとは違い、意味すら伝わりにくい言葉だったとか、ジワジワと敗戦が伝わっていった証言が生々しい質感を伝えていた。確かに素晴らしい内容の番組だった。

戦争を生で体感した世代が高齢になっていく現在、このようなドキュメンタリーはとても意義深いものだと思わされた。