DS『カーズ』ダイキャストカー・ツインパック Collecters Cars2006年09月01日 17:14

CARS diecast mini car / Lightning McQueen and King / by Disney Store
夏休みも終わり、映画公開も終焉に近づいた今、ミニカー争奪戦もやっとひと段落を見せている印象ですが、新規シリーズが参入しています。
その名も『カーズ ミニカー・ツインパック Collecters Cars』。パッと見、マテルやトミカと大差ないサイズのダイキャストミニカーの2台セットパッケージで、ラインナップは全6セット。


ラインナップ/各\1344(本体\1280)
ライトニング・マックィーン&キング
メーター&サリー
ラモーン&フロー
ドック・ハドソン&フィルモア
シェリフ&サージ
ルイージ&グイド


全てのパッケージに該当キャラクターのトレーディングカードが付属し、カウントダウン的に1/12~12/12のナンバリングがされているところがコレクター心をくすぐります。
開封して並べてみるとこれまでのダイキャストミニカーに比べ若干小ぶり。大きなキャラクターとの対比(マテルのハイファーやレッドなど)と並べるとシックリきそうなサイズです。

▲左からダッシュカー(F-Toys)コレクターズカー(Disney Store)ダイキャストカー(マテル/トミーダイレクト)

フォルム自体は、単体で楽しむ分には気にならないのですが、比較するとメリハリが若干足りないようにも感じます。小さいサイズゆえにもう少し強調したほうが見栄えがすると言う大きさに起因する物足りなさかもしれません。

ともあれ、安価で取り合うこともなく気軽に購入できるのはありがたい商品です。個人的にはサージのパックが嬉しい存在です。

既に他のラインでコレクションしている人には不要のシリーズかもしれませんが、まだまだ入手できないとお嘆きのコレクターには勧めたくなるシリーズ。
まぁ、何でも集めちゃうコレクターにはそもそも必須な商品!?と言う説も。
ディズニーストアに足を伸ばしたときには是非、チェックしたい商品です。
(DSの回し者じゃありませんよ……)

---追記
※ディズニーストアのクリスマスカタログによれば商品名のカタカナ表記は『ダイキャストカー・ツインパック』だそう。
英語表記をストレートにカタカナにしていたタイトルを、カタログ準拠に変更しました。
※同型ミニカーを7種アソートした「カーズ ダイキャストミニカー スペシャルボックス 」も一般玩具店に流通しています。(2006年11月)

映画『花田少年史』に温度差ーorz2006年09月02日 16:31


楽しみにしつつも、不安だったあの映画。
意外にヒットしているランキング成績と、ネットの評価を見て期待が大きくなってしまっていたのですが……原作ファンには正直キツイ映画でした。

何よりも笑いのセンスの異質ぶりは、もう埋めようもない遠さ。原作で感じる笑いのセンスは何一つ生かされていないと言う印象。いや、笑いだけではありません。一番の要である心の襞に触れるような微妙なニュアンスが魅力である作品を原作としながら、これだけ遠い作品を作れたスタッフはある意味賞賛に値します。
自分の中で例えるならば平成ゴジラのようにビカビカ光って、戦って……どこが「花田少年史」やねん!…と怒れる映画でした。(ゴジラ常連俳優・上田耕一さんが出ているから感じている訳ではありません。むしろ上田さんは良かった。)
こういう映画作りたいのならば、むしろ原作を使わないでくれと思ってしまう映画でした。

映画のオリジナル要素が大半で、散りばめられたわずかな原作のモチーフがフランケンシュタインの体のようでチグハグな印象を受けました。
一路の両親、誰? トンネルのオバケ、何? 怨霊のストーリー、理解不能!? 
映画の一本通す芯として、親子・家族と言うテーマに絞って「花田一家」「弁護士父娘」「壮太家族」と言うそれぞれの家族の形を浮き彫りにしたい構成は凄く伝わるのですが、下手。特に弁護士父と娘は親子の戦いに発展し、あれで解決とは片腹痛いです。ファミリーピクチャーとして後味悪すぎです。

現在、親殺しのようなモチーフが『ゲド戦記』といい、時代のテーマ的に作品に浮上する機会が多く感じますが、気持ち悪い空気です。そんなタイミングでこの映画のようなものを見せられると言葉を失ってしまいます。

アニメ『花田少年史』の為に原作者によって描き下ろされたグローブのエピソードを出すまでもなく、あまりに対極なこの映画。
同じく原作ファンの友人と見に行き、二人とも「原作とは別モノだけど、それなりに楽しめたね。」と言う言葉を用意するほど低いハードルで臨んだのに、終了後は揃って絶句。
「映画としても駄目で、どこから感想を言えば良いのか……。」と言う状態。

ところが、世間は広い。
自分の姉は連載中に一緒に読んでいたので、映画にも期待し小学生の娘と一緒に映画へ行きました。姉は微妙な感想、ところが娘は絶賛。 数日後、お父さんを連れて二度目を見に行ったそうです。
姪の好みがわから~ん。

今日は何の日、って未来じゃん2006年09月03日 06:20

新刊 てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもん カラー作品集』第6巻 藤子・F・不二雄:著
TBSラジオの早朝「今日は何の日」コーナーの中でドラえもんの誕生日が取り上げられていました。
アナウンサー的の静かな抑揚で「今日は2112年、ドラえもんが生まれた日です。」と言われると凄く不思議な感覚でした。普段は歴史上の記念日やらイベントが開催された日、何か有名な商品の発売日を紹介するのに突然フィクションが混じると「ルールが違うでしょ」と思ってしまいます。ドラえもんのファンなのに。
一言知識的なコメントとしては、昔は青ざめて青くなったと言う設定でしたが映画『2112ドラえもん誕生』でメッキが剥げたと変更されましたと……。
TBSラジオ、変なところでマニアックです。

画像:最新刊『ドラえもん カラー作品集』第6巻。奥付の日付が誕生日にあわせてあるのが芸コマです。

『ディズニー・アート展鑑賞会』2006年09月03日 23:17

『The Art of Disney』チケットと『ディズニー・アート展鑑賞会』パンフレット
日本アニメーション協会(JAA)の主催イベントで『ディズニー・アート展鑑賞会』と言うものに参加させていただきました。

アニメーションに携わるその道のプロの方々に囲まれて展示を鑑賞し、その後、会議室で鈴木伸一さんとおかだえみこさんの解説を聞き勉強会。そして希望者は再度、展示に舞い戻ると言う流れでした。

先にも感想を書いた通り、自分の鑑賞は2度目。最初は量に圧倒されて”アワワ”としてしまいましたが、全貌を把握している分、二回目は自分にとって重要なところをじっくりと見ることが出来てとても良かったです。
鈴木伸一さんは初来訪とのことで、ナインオールドメンのブースから動けなくなってしまったと笑いながら話されていました。

午前中のフリーの鑑賞時間が終わって、会議室で昼食。食後、授業(?)の開始です。
講師は前述のお二人に加えてジブリ美術館の学芸員の三好寛さん。今回の作品選定に渡米し、その時の苦労話を紹介されていました。
会の流れは講演や大学の授業のようなお堅い雰囲気ではなく、お喋りのようなもので、気軽に質問を差し挟んで、そのまま答えてもらえるリラックスした空気でした。
アニメーターの会なので、話は専門的な事が多くて敷居が高いのかと思ったら、そんなことはありませんでした。(もっとも、自分は近い職種ですが。) リラックスした会場ではありますが、いらしている方々は有名な方ばかりなので、ちょっと緊張。外注だと謙遜されていましたが日本で製作されたディズニー作品(『ガミーベア』『チップとデールの大冒険』系?)を仕事でタッチされたと紹介される方もいました。(漫画ならば「自分も!」とはしゃぎたい所ですが慣れない場所なので小さくなってました。)

話の流れで次々質問が浮かぶのですが、ことごとく他の人の質問とかち合って、タイミング逸しまくり(^^; これがシライ・クオリティ。
作品の選定にまつわる話は日本テレビで放送された特番と開場で流されているドキュメンタリーとかなり重なる話でしたが、どういう注文で作品が出てくるかなどを聞くことが出来ました。
初代の展示会の再現をコンセプトにしたために~「眠れる森」までと範囲が決まっていたのに、伝達ミスで歴代プリンセスの原画がドッチャリ出てきた話などはうらやましい失敗談でした。
はたまた、出てくる量が尋常ではなく選びきれないという仕事の流れを聞くにつれ、展示品の不思議な選定に納得するものがありました。
自分の予想は遠からず当たっていた感じです。

おかだえみこさんのお勧めは『風車小屋のシンフォニー/Old mill(1937)』。
人生を変えてしまった一本として、その凝縮した魅力を語られていました。 新ためて解説するまでもなく、この作品はマルチプレーン・カメラ(※多層の絵を撮影するカメラ台。)の導入第一作。その深みのある画面と詩情溢れる風景の活写に一部の隙もなく、ストーリーはほぼないのに魅了されると絶賛。
良さは共有できますが、リアルタイム世代的な感動は計り知れないものがあって、自分に置き換えるとあの作品かな、とか考えていました。


折角だったので、鑑賞中の鈴木さんには悪かったのですが気になっていた件を聞いてみました。
その件は雑誌『ディズニー・ファン』八月号に『ディズニー・アート展』の柳生すみまろさんのコラムで今回展示される『蒸気船ウィリ-』の鉛筆画のことに触れた文章~ (P51)の部分です。
 興味深いのはアニメーション・シートの穴で、良く見ると、下のほうに穴が3つあります(中央が正円、左右が長い穴)。これは、紙を固定するためのものですが、ディズニーのスタジオは、1935年まで中央に4インチの間隔をとった“2つ穴”システムでした。ですから、この絵は作品の製作過程のものではなく、べつに描かれたのかなとも思えます。

確かに展示されている原画の内、クリーンナップされた絵(上の画像の元になるもの、スタンプラリーカードより。)は3つ穴タップで、他の色指定らしき2枚の原画は四角い2つ穴タップです。
鈴木さんならば明白に答えてくれそうだと思ったのですが「そんなに詳しくないけれど」と謙遜されながら、色指定は2つ穴で別系統で保存されていて動画は3つ穴タップを当時から使っていたんじゃないかナァ、と言われていました。


1Fでは前回来た時にはかかっていなかったアニメ上映があったので鑑賞。
サルバドール・ダリが協力して着手されていたものの、戦争で作られなかった幻の短編アニメーション『デスティーノ』が上映されていました。
自分は初観。
正に動くダリの絵で、アナモルフォーズを繰り返しながら展開する幻想映像で、『ファンタジア2000』に入れておけばよかったのにと言う内容。実際にはロイ・E・ディズニーが『ファンタジア2000』の後に指揮したプロジェクトのようです。国内では広島のアニメフェスティバルで上映されていますが一般公開はされていないし、ソフトも出ていないので2~3回繰り返し見ておきました。
▼Destino(2003)
■imdb:Destinoページ

最初はいいものを見た気分だったのですが、『ファンタジア2000』同様、……飽きるかも。

※「鑑賞会」については記事がいずれJAAのHPに掲載されると思うのでそちらも参照してみてください。

東京メトロ・スタンプラリー『ディズニーアート展』の旅2006年09月04日 05:16

東京メトロ・スタンプラリー『ディズニーアート展』カード
ディズニーアート展』スタンプラリーは12駅と美術館に1つの全13スタンプ。記念品までのハードルも6個という優しいもの。一日周遊券で回って途中下車で楽しめるくらいのレベルが一番望ましいのでバランスが良いです。全部のスタンプを押そうと思ったら所要時間は6~7時間程度だと思います
何よりも、帳面ではなく絵葉書大のセパレートのカードなので扱い易く飾って楽しめる付加価値が付いている点も今回の嬉しい所です。(冒頭画像は切り取る前の駅で購入した状態。)


大人のやる事かと問われそうですが、大人なりの密かな楽しみ方で接してます。子供の引けた時間帯にひっそりやるのが好きだったのですが近年は防犯の為か夕方を過ぎると駅の事務室に片付けられてしまう場所もあって以前のようにはいかなくなりました。


夏前半は帳面を持ち歩き、とりあえず”ついで”に集めて、夏休み後半に残りを集めるのが年中行事。今年は下記のペース。

★スタンプラリー格闘日記8月期★
05日高田馬場<改札外>、後楽園<内>
06日※位置確認のみ未スタンプ=上野<内>
07日大手町<外>
10日小竹向原<内>
12日表参道<内>
13日木場<内>、※同未=茅場町<外>
20日残り全て、新橋<外>、茅場町<外>、上野<銀座線改札内>、西新宿<内>、六本木<外>、清澄白川駅<内>


最後のチャレンジはWFで新木場駅までの往復があることを思い出し、朝から一日乗車券を使用。折角なので乗車券で行ける場所へとオタク・アーケード、ブロードウェーに買い物に出かけてその後スタンプラリー開始。開始時間夜8時。バカだなぁ。
残り6駅を消化しようにも場所が広域だったので結局終電までかけて周りました。もう、つける薬ないですね。

友人の分も請け負ってスタンプすることが多いので複数のスタンプ帳を持ち歩くのは常。今年も4つ持ち歩きました。
最後の難関は景品交換。いっぺんに交換するのは恥ずかしいのでチビチビ交換しているのですが、交換時間は午後4時までだし、場所も限られてます。まだ交換してないセットがあるので、終わる前には行かないと……。

東京メトロのスタンプラリーは今月24日まで。

入らなかった「ピーターラビット展」2006年09月04日 15:57

生誕140周年記念ビクトリア・ポターの世界展 ピーターラビットビレッジへようこそ
正直、いろんな意味でギリギリな生活なので、わざわざ開場前まで行ってみたものの、入らずに帰ってきてしまいました。
その展示は「生誕140周年記念ビクトリアス・ポターの世界展 ピーたーラビットビレッジへようこそ」新宿タカシマヤ8/23~9/3一般600円、大学・高校生400円、中学生以下無料。

作者ポターを物語ることを中心に生前の使用品やら初版本、はたまたピーたーラビットのジオラマなどが展示と言うことでした。昔あった原画展のようなもならば迷わず入ったのでしょうが、どうも自分の思い描いた展示と違うようだったので辞めました。入場料すら払えないというこの〆っぷりよ。情けない自分だ。(大粒の涙)

▲こちらは1985年の原画展パンフレット。

スタンプラリー自分史2006年09月05日 23:25

メトロンのスタンプラリー’94「ライオン・キングへの旅」スタンプ帳
僕はスタンプラリーが好きです。

改めて言うまでもなく、友人にはある程度知られている嗜好です。
夏の季節のスタンプラリーはクーラーがガンガンに効いた車内と灼熱の外を往復する耐熱テストのような環境ですが、それも結構好きです。それの何が良いのか説明するのは難しいです。ギャップの快感?
また、どのような順路で行くと効率的か考えるのも結構楽しいです。基本的に電車に乗っているのが楽しいと思えるのが一番の理由かもしれません。

子供の時にそんな片鱗があったか思い返すと微妙で、むしろ大人になってからの方が熱心にやってます。
キャラクターグッズのコレクションとしての意味合いも強く、ディズニーキャラクターが投入されると特に喜んで参加しています。
今年は関東圏だと東京メトロの『ディズニーアート展』と、東武鉄道「夏休みスタンプラリー『リロ アンド スティッチ ザ・. シリーズ』小さな冒険ものがたり」の2つが開催、しかし期間が短かった東武鉄道のスタンプラリーはチケットを買うことなく終了。都営は『ナルニア物語』なのでスルー。
結果、東京メトロ・オンリーでやってます。


今までで一番キツかったのが都営全線全駅77駅+都バス営業所7つ+都電4駅なんて苦行レベル。1998年『アナスタシア』スタンプラリーは完全踏破しましたが、翌年の『ウルトラマンフェスティバル’99』は苦労を知っていたのと、全駅オリジナルではなく時々新作スタンプと言う省略にやる気がうせて諦めました。

都営に比べて旧営団地下鉄(現・東京メトロ)のスタンプラリーは良く出来ていた記憶もたくさん。1994年の『ライオンキング』の専用スタンプ台はインクが内臓されたマシンのような形状でした。ガイドに合わせて帳面をセットする感覚が新鮮でした。しかし、故障もあって、翌年からは普通のスタンプ台になっていました。1997年『ヘラクレス』1998年『アンパンマン』と完全踏破。

営団のスタンプ帳は作品の豆知識や鉄道豆知識など、読み物としても楽しく資料性もあるのが素晴らしかったです。「地下鉄はどこから入れるの?」なんて疑問も写真入りで分かりやすく解説されています。車体の細かいデータなど、マニア向けとも思えるデータもこれさえあればバッチリ。

地下鉄以外にも1999年東急線『トイストーリー』32駅、2000年『トイストーリー2』33駅完全踏破。2001年JR『ディズニー生誕100周年』完全踏破。
……他にもあったかも知れないですが思い出せる主な踏破歴はこんな感じです。
スタンプラリーはキャラクターのファンだけでなく、鉄道ファン的見地もあるので、自分にとってはダブルネームのような楽しいイベント。
嬉しさ余ってトレード用にと2冊目、3冊目を踏破したスタンプ帳もあるのですが結局トレード相手も見付けられないまま本棚のスペースを占拠し続けています。
ふと振り返れば大人になってからのスタンプラリー歴も10年越え。ちょっと怪しいオーラが出てきているかも。