大江戸線の電磁波2006年10月22日 22:37

大江戸線都庁駅ホームから
どれぐらい知名度があるのかわかりませんが、都営地下鉄では、平成六年から駅で受信したAMラジオ電波を駅構内とトンネル内に 再送信するサービスをしています。自分はAMラジオのファンなので、時々利用しています。ただ受信にはちょっとしたコツを要していて、レールが見える場所まで行かないといけない印象があります。 ところが、このサービスが殆ど役に立たない路線があります。それが大江戸線です。

これまたどれくらいの知名度なのか分かりませんが大江戸線は日本で二番目に開通したリニアモーター仕様のミニ地下鉄です。工費を節約するためにトンネルが小さめになっていて、そのサイズを最大限に生かせるように動力部が小さく効率の良いリニアモーターカーの動力を採用しています。
レールの中央に盛り上がった箱のようなものがあるのはそのためです。

ご存知のようにリニアモーターカーは電磁石で回すモーターを展開したような構造です。これって、電磁力が大きく外側に作用しているはずです。そのせいか大江戸線の車内でAMラジオを聴くことは激しく困難です。
モーターの強弱に合わせたノイズを延々と聴く事になります。運転手の操作の強弱が耳を通して確認できるという意味では鉄っちゃん的に楽しいものかもしれませんが、普通の感覚からすれば単なるノイズです。

あのノイズを耳にすると人体に対して電磁力が影響ないのかちょっと心配になる瞬間があります。優先席付近では携帯電話をオフにする表示を日常的に目にしますが、大江戸線自体の電磁力はペースメーカーに影響しないのかと……。いらぬ心配だとは思うのですが。

モノ好きで機械音を聞きたい人にはお勧めです。
何度もは聴く気がしないですが、最初だけはちょっとした発見の喜びがありました。