SPARK OF FIRE MONSTERS (1984) 〜チョロ獣海賊版 ― 2007年10月01日 03:40
コレクター。それは果てしない物欲者。
時として両者は、開拓する場所がなくなると邪道とも言える分野へはみ出していく。
80年代、名作玩具「チョロ獣」に夢中だった自分は、現行品の全てが集め終わると、海外版へと興味が広がしました。しかし、当時発売されていたそれらは海賊版商品。コピー商品なんて邪道だと切り捨てられれば、なんと楽でしょう。でも、底知れない探求者は、その番外コレクションをも手中で保存したい欲求に見舞われるのでした。
当時、チョロQのテストショップとしても有名だった銀座・金太郎はマニアの情報交換の場としても機能していました。常連さんの中からこの商品を譲ってもらいました。
本家はパッケージなしだというのに、この海賊版はナマイキにもブリスターパック仕様。なんか、偽物の方がエラそうなパッケージです。
でも、商品は……。色塗りは雑で、目も口もはみ出しまくり。やっぱり、海賊版は海賊版という有様です。しかも見ての通り、バラゴンは銀色。なんじゃこりゃ。
そして、メカゴジラは茶色。オイオイ。メカゴジラとバラゴンの体色が入れ替わっています。これは故意なのか、無意なのか……。よく見るとパッケ−ジイラストも同じ間違いをしているので、意識的な選択のようです。考えてみれば海賊版なのに、あまりに正確に本家商品を再現するのは危ないと判断したのでしょうか。
いやいや、こりゃ充分にアウトでしょ。
ちなみに、入手できたのはこの3種。アンギラスがラインナップとして存在したのか、今もって分かりません。
PVC/ワイリー・コヨーテ(1984年)by BULLY ― 2007年10月02日 17:31
出来、まあまあ。
ところが、どっこいこのフィギュア割りとプレミア価格で取引されているのをよく見る。イメージ的には10HGガチャから15HGガチャくらい。(HGのガチャガチャは一回200円です。)
正直、自分の評価額とは合わない存在だったので今までスルーしてきました。やっとこさ、予算内で出会えたので買いました。しかし、コレクターの摩訶不思議。出来が微妙なものを、なぜ改めて買うのか。
……キャラクターが好きだから。持っていないものだから、手元に来て新鮮。その微妙具合を楽しむから。
うーん、我ながら不思議だ。 そして、目玉にこの色をセレクトしたBULLY社はもっと不思議だ。
目玉の色がとんでもなく緑なので、変に見えるけど、落ち着いて見るとそれなりに良くできてはいる。しかし、手に持つのはピストル……!? そんなネタあったかな、と記憶の底を探してみるとぼんやりと、あったような気もする。ストレートな銃で考えていたらなかなか浮かばなかった。けれど、撃った後のリアクションを思い描いたら、心当たりが出てきた。ロードランナーの速さに混乱して弾が「!? !? !?」とロードランナーを追うのを辞め、コヨーテを追ってくるネタ、あれなのか。それとも……違うのか!?
確かめるには、もう一度見るのが一番早いのだけど、ロードランナーシリーズはサブタイトルと中身が一致するほど、それぞれの話に個性が無いから、総ざらいを強いられる予定。見つけたら、併記します。
それまでは「!? !? !?」とさせておいてください。
[2007/10/08加筆修正]
週刊マイ・ディズニーランド2冊目 ― 2007年10月03日 11:00
(引き返せない危険度★★★)
一番ショックだったのは、本誌の厚さが半分になっていたこと。改めて創刊号を見返すと本の前半はギリシャ数字、後半は英数字でノンブルが振られていました。なるほど、創刊号は特別版だったということ何ですね。お値段は半分だったけれどもページ数は倍だった……。
裏返しに言えば、今回はお値段倍で厚さ半分!
すごーく、残念。
定期購読を勧めるペラが真ん中に閉じられているので、1枚マイナスカウント、表紙分のペラ(表1〜表4の4ページ分)を除くと賞味8ページ。旅行代理店で配られているパンフレットよりも薄いです。これで1490円。こりゃ、模型のオマケの冊子と割り切れってことですね。
正直、創刊号では見たことのない写真や図版が奇麗な印刷で拝めた部分もあったので楽しめました。その分2号以降に期待を持ちすぎていました。
マイディズニーランドにちょっと落胆した。(絶望はしてません。一説には「懲りろ」って声もありますが。)
さて、3冊目を来週手にするでしょうか。2冊目にして引き返せない階段なのか。ドキドキの一週間です。
[2007/11/01]画像追加
※創刊号-2号のジオラマパーツ組み立て画像。ドラゴンは手持ちフィギュアを配置。
サウンドポッド/忍者ハットリくん/by エポック社 ― 2007年10月04日 03:23
音声を聞くに本編からの使い回しではなく新録音に聞こえますが……。その辺のプレスリリースが無いので定かではありませんが、個人的にはそう聞こえます。そう思うと、いっそう豪華な印象です。
せりふのセレクトも耳なじみ強い定番をとっているので満足……と基本的には思います。個人的には獅子丸の「あ~、それオレのちくわなんだわん」よりも「ニョホホ、ちくわなんだわん」みたいに、喜んでいるせりふの方が嬉しかったかな。独特の笑い方も聞きたかった。
ともあれ200円で楽しめる好企画です。サウンドポッドの名称や形は流行の|ポッド(一応伏せてみました)イメージ。子供たちがハットリ・ネタを理解しているかは微妙ですが|ポッドの玩具としても機能しているし、充分に売れて、他藤子の作品が商品化される展開も期待してしまいます。
サウンドロップ/ドラえもん サウンドラップ ― 2007年10月05日 03:16
そして、アニメ「ドラえもん」リニューアルから足掛け3年目。すっかり新メンバーの声も板につきました。
特に力作だった映画は強い印象を残し、すっかりキャラクターと声のイメージが直結するようになりました。
惜しいのは、数年前にこのラインの玩具があれば前メンバーと比較できて楽しめたのになんて思うのですが、それはそれで酷な遊びなんですかねぇ。
一番人気がありそうなジャイアンの名せりふ「おまえのものはおれのもの」は、何度も繰り返して聞くと違和感が……。前後が入れ替わってるような気がします。商品の「おまえのものはおれのもの、おまえのものはおれのもの」だと、オチを先に言っちゃってますね。う~ん、微妙に残念。
コストパフォーマンスは高い玩具。ウケそうです。
チップとデールの大作戦 (1989) ~記憶の穴「ビアンカの大冒険」との関係 ― 2007年10月06日 06:33
……ちちちチップアンデェ~ル、はーやく!(うろおぼえ日本語ソング)
1989年、アメリカのTV「ディズニーアフタヌーン」枠にて放送された「チップとデールの大作戦 (原題:Chip 'n Dale Rescue Rangers)※以下R・R」。日本でもすぐにテレビ東京で放送されて、一部のファン(例:自分たち)に人気を博しました。
ふた昔に近い昔の作品になり、オンタイムでの記憶を確かめたいのにネット上でまつわる記述がないので不安になってきました。
その最もたるのが、原作……だったか、インスパイアのクレジット。「ビアンカの大冒険」の原作者マージェリー・シャープと映画の原作でもある「THE RESCUERS」がこのアニメの元になっているクレジットがあった記憶があります。下請け会社である日本のアニメ製作スタジオの表記はまったくないのに、インスパイア表示だけはしっかりあったと思うのですが……。
“レスキューレンジャー”という設定はビアンカと似てると常々思って見ていたのですが、ずいぶんたってからインスパイア作品だと気づいたような気がします。
当時のエアチェックのビデオは行方不明で確認する手立てはありません。現在ではケーブル放送があるようなのですが、契約してないし……。表記は現在でも健在なのか。気になります。
それにしては、誰もそれを口にしない(ネットで話題にしない)のが気になります。
この作品のチップとデールは短編アニメの設定とは大きく異なっています。
シリーズ性質上、設定がパラレルワールドなのはまだしも、吹き替えが甲高い声でなく普通の声だったのに驚いた記憶があります。
先日、入手して喜んだ「ビアンカの大冒険」のエビンルードと同じく、ここでは作品のマスコット的存在、ハエのジッパーが地味に好きです。「ビアンカの大冒険(1979)」から「R・R(1989)」への橋渡しがあって、「ビアンカの大冒険 ~ゴールデンイーグルを救え!(1990)」のスパーキー(オーストラリアの空港にジェイクと居るハエ)に繋がっている!と感じたのがリアルタイム・ファンの時間経過と印象です。
あ、誰もついて来てない!!
おーい! みんなどこぉ!!!(「~ゴールデンイーグルを救え!」ラストシーンのようだ……。)
レスキュー・レンジャーのジッパーはエビンルードと同じく、声では話さず羽音で感情を表すキャラクターです。画像2枚目のチップの頭に乗ってるキャラクターです。画像3枚目ではモンタリーと一緒に敬礼!
「ビアンカの大冒険」では華のある女性ネズミが主人公でした。「R・R」では紅一点といえば発明家ネズミ“ガジェット”です。力仕事担当の巨漢ネズミ・モンタリーの姪で、オーストラリア出身だったような(うろ覚え)。彼女をビアンカの変形と取るか、チップとデールのマドンナ、歌姫・クラリスの変形ととるか(はたまた両方か)意見は分かれそうです。
アメリカではなかなか人気があったようでディズニーランド内、トゥーンタウンでは彼女が作った設定のジェットコースターがあります。彼女の家から出発するコースターはボタンなど人間の日用品を利用した発明品で、ゲストはネズミサイズに縮んで味わうという趣向。日本でも、以前はキャラクターグリーティングに本人(※←ここ重要)が出てきていたのですが、現在は居ないようです。
アトラクションの位置関係もチップとデールのツリーハウスの隣というアツアツぶり!
最近の商品化率から行くと、チップとデールの彼女といえばクラリスみたいな扱いになっていますが、当時はクラリスの存在感希薄。ガジェットこそがチップとデールのヒロインという認識が強く見られました。今の扱いの低さが、むしろ信じられません。
アメリカではケロッグやマクドナルドのキャンペーンでも商品化されたし、ここに並べた商品もオンタイムの販売品。ほかにもぬいぐるみやら、色々出てました。当時は大きな扱いだったように思います。
僕の記憶を埋めてくれるエントリーのトラックバックやコメント、報告を特に募集して……も、来ないのでしょうか!?
※画像商品は1989年アメリカでリリースされたPVCフィギュア。アプローズ社製。おそらく全6種。
Bean Bag / 凶暴リスScrewball Squirrel(1999) ― 2007年10月07日 03:22
そんな自分でも、凶暴リスはメジャーにはカテゴライズできません。
「ひゃーっはっはっは」と笑いながら自分の頭をハンマーでどつきまくり、超空間・超物理・超理論でカモをハメまくる。その毒気と狂ったノリはボーダーを突き抜けちゃった感ありでした。
(昔、“気ちがいリス”って呼んでたのは、地域的なものだったのかな。今は”凶暴リス”表記らしい。)
1944年デビュー、主演作5本じゃ存在感を示せなくてもしょうがないと思うのは早計。主演作のもっと少ないキャラクターだって多数の商品化があるのだから。(ルーニー・テュ-ンズのミシガン・J・フロッグとか。)
そういえば作家評価がやたら高いフランス付近でもコイツってスルーされてるような……。
このぬいぐるみは1999年ワーナー・ブラザース・スタジオ・ストア(WBSS)オリジナル商品。当時フィーバーしたコレクションぬいぐるみ“ビーンバッグ”シリーズ。安価でコレクション性を高めるってコンセプトで、ラインナップを増やすのが暴走し凶暴リスにまで出たのでした。他のアベリー商品と違ってアメリカ発ってのも特筆です。人気のほどは、不明ですが後発商品を見かけなかったってことはやっぱり“裏メジャー”にすら認めてもらえなかったってことなんですよね。
……売れないよね。確かに。「ひゃーっはっはっは」(自己どつき)
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