PVC/ビアンカの大冒険~ゴールデン・イーグルを救え!(1990)HAPPY NEW YEAR 2008の巻2008年01月01日 18:14

PVC / Bernard /The Rescuers Down Under (1990) by applause
亥年が去り、新しい年がやってきました。
あけましておめでとうございます。

そんな干支のバトンタッチを立体化したかのような錯覚に陥るこの品は、映画『ビアンカの大冒険~ゴールデンイーグルを救え!~』の公開当時のフィギュアです。
クライマックスに、愛するビアンカのピンチに駆けつけるため、気弱なバーナードが振り絞った勇気でイノシシと対決。気迫で勝ったバーナードはイノシシの背にまたがり道を急ぐのでした。

体は小さくても勇気を持ってピンチに立ち向かう。
そんなバーナードに負けないベストを尽くせる年でありますように。

万世橋ガード下2008年01月01日 21:40

万世橋ガード下
『ALWAYS続・三丁目の夕日』の鑑賞で、帰り道を少し遠回りしたくなりました。万世橋の元・交通博物館の横を通って、かすかに見ることができるレトロな景色のカケラを辿りならが帰途に着きました。
夜の元・交通博物館
交通博物館だった建物はがらんどうで、真っ暗。切ないのぉ。

初参りは映画館「マリと子犬の物語」「ALWAYS続・三丁目の夕日」2008年01月01日 23:25

マリと子犬の物語/ボップもお正月飾りでお出迎え
元旦は映画ファン感謝デー。1000円で鑑賞できる機会を逃したくないのももっともですが、TV観てても面白いモンがない自分にとっては映画館が安息の場。ずいぶん前は映画好きのグループで集まって“僕らの初参りは映画館”ってな感じで軽いイベント感覚だったのですが、仲間が居なくなっても一人で続けてます。

元旦映画の軽いルールは、“縁起の悪いものは観たくない”、“ある程度の出来は外したくない”、“後味がいいもの”なんてのを念頭に選んでいます。多くは普段も共通したルールですが、たとえば昨年公開『ゾンビーノ』。個人的には見たかった作品で、まだ公開中だったら行くタイトルですが、さすがに元旦はハズすタイトルかな、と。(残念ながら『ゾンビーノ』は首都圏の公開終了してました。)

そこで選んだタイトルが『マリと子犬の物語』。何しろ劇場までの交通の便がよかったのと、タイムテーブルがドンピシャだった理由も多分に含みつつ。

あれだけ『子ぎつねヘレン』に対して微妙な意見だった自分にしては、あまりに同系統なチョイスと言う気がします。“動物主人公の美談”、“原作には居ない子供との交流を描く映画版”と、危険な香りも漂っています。でも、基本的に嫌いじゃないんですよ、こういうの。犬、大好きだし。
とりあえず、元旦用に敬遠している「毒」が混入されている可能性は限りなく低い。(※だからこそ、危険なんですけどね。)

なおかつ、この映画に期待していたのは特撮映画としての側面。新潟中越地震を描くシークエンスは下手なパニック映画よりもドラマを裏打ちできるリアル感が要求されるはず。そこも見所でした。
結果としては期待通りで、年始のしょっぱなにピタリとハマってくれました。
原作本は未読ですが、現実(原作)との差異も映画のセオリーとしてのウソとして最初から冷静に見ていました。結果フィクションとして飲み込めるものだったし、むしろ、気持ちの良いエンターテイメントをキープしつつ現実との距離感をぎりぎり保っていました。
期待していた特撮シークエンスは出来もすばらしかったのですが、それ以前にドラマに気持ちをこみ上げてしまって目を涙に曇らせてしまいました。うーん、もっと冷静に見たかった。でも、映画としてはむしろ期待値以上。
演出もさることながら、今回の勝因は映画音楽によるところも大きく感じる映画でした。前知識を入れずに観たのですが途中から気がついて耳をそばだてていました。作曲担当は予想通り久石譲氏。

気持ちよく映画館を出ようと思ったら、次の回は『ALWAYS続・三丁目の夕日』にプログラムが変わって上映されるスケジュール。
こちらもゴジラファンには既に話題の隠れゴジラ映画。オープニングに「東宝スコープ」のロゴが出ることと、ゴジラが登場することをどこからともなく聞いてしまって劇場で見たいと思っていた一本でした。本編の評判が割れていることも知りつつ……。

ほんで、なだれ込んじゃいました。
OPすっげ~!!!
CMで不自然に全力疾走するミゼットも劇中劇の映像と分かり、何かホッと納得。でも、そんなのブッ飛ぶ興奮のオープニングフィルム。客席に人が少なくて良かったです。「うぉ~~~~(狂喜・驚きの叫び)」「フハッ(鼻息)」「最高!!」と、人に聞かれたらヤバい感想が自分の口から次々と飛び出し、アドレナリンも最高潮。
物足りない、もっと見せてくれ~~~!!

……と、ゴジラ・バカな反応を予想通りして、正月は幸せに迎えることが出来ました。
本編は、確かに以前と比べれば散漫になった気がします。散漫でも最後に集約されていれば不満も残らないのでしょうけど、その捕らえ方で意見が割れてるのかと勝手に推測。その散漫な“世界(当時の空気感)”がテーマ絵アリ、すべてであるなら、これもアリかな、と自分としては納得できました。

PVC/歌舞伎ミッキーマウスと仲間たち(about1998)2008年01月02日 21:35

PVC figurine / Kabuki Mickey Mouse (Sukeroku)
このまま「賀正」!って横に添えれば子年の年賀状に使えそうなミッキーマウス画像。TDLで販売されていたPVCフィギュアです。そろそろ10年近く前の品で1体350円也。(※記憶データなので、孫引きには各自確認お願いします。正しいデータをお持ちでしたらご一報を。)

今でこそ「ご当地限定」シリーズなんかで、テーマのコスプレ・ミッキーマウスは珍しくありませんが、当時としては新鮮味があるものでした。昔から世界の民族衣装をテーマにしたフィギュアシリーズなんてのも出てましたが、ここでは「歌舞伎」と限定。しかもミッキーは助六姿というのが引き締まりあります。
PVC figurine / Kabuki Mickey Mouse (Sukeroku)
造形技術も目覚しく上がってきた時期の商品で、複雑な立体を甘えることなく律儀に再現しているのも見ものです。傘のパーツ類も目を見張りますが、脇差のツカも甘いモールドではなく立体的だし、着物の模様も繊細なプリントで表現されています。ミッキーの家紋がいつものミッキーのシュルエットなのも、王道ながらハマってます。
PVC figurine / Kabuki Minnie (Fuji-musume)
ミニーちゃんは藤娘。
PVC figurine / Kabuki Donald (Benkei)
ドナルドダックは弁慶。ポージングに勢いがあるのに安定自立。

お正月に見たいDVD、未遂2008年01月03日 20:15

最近購入したけど見てないDVD群
クリスマス当日、まるで見計らったかのように米アマゾンからDVDの詰め合わせが届きました。 もう、サンタさんったら、カードから引き落とすんだから、しっかりしてるね。自分は大人だからしょうがないか。

観たいDVDが手元に届くには嬉しいとして、そのDVDをゆっくり観る時間ってのが、実は一番欲しいものかもしれない。事実、そのDVD以前に見ようと思って購入した数枚、「もう一枚もらえる」キャンペーンで送られてきたDVD,そしてプレゼントでもらったDVDやら、後がつかえるほどDVDが溜まりまくっているのです。それにプラスしてエアチェックしてHDDに溜まっている番組群だっていっぱい。早く焼かないと、HDDが満杯になってしまって録画が出来なくなってしまうと自転車操業状態で焼き出しているのでした。その焼き出したDVD-Rだって観ていないものが増えているというのに……。

この正月休みは家族行事のお出かけを断って12/30~1/3は家出一人で留守番。それならば居間を独占してDVD三昧といきましょう。そんな至福の時間を過ごすならば、ゴロゴロしているように見えても精神的にはかなりの充実だぞ。

さて、今日3日。家族が戻ってきました。これで居間は占拠できなくなりました。出来たのは『ドラえもん』を半年分DVDに焼き出したこと、MXTVの正月特番でやっていた劇場版『未来少年コナン』『じゃりん子チエ』『冒険者たちガンバと7匹のなかま』をウトウトとながめ基本的には熟睡。
児童誌『てれびくん』の1月号の付録「大怪獣バトルDVD(収録時間約1時間)」のさわりを鑑賞。コンテンツを進める前に睡魔。
『ドルーピー』のDVDをウトウト鑑賞、すぐ熟睡。ディズニートレジャ-スDVDをかろうじて開封し、ねずみ年記念で『豆像ゴライアスの冒険』を観た……くらい。

つーか、ほとんど寝てたよ!

げに恐ろしいのはホットカーペットの引き起こす睡魔。
予定はあくまでも予定。まったくこなせなかったDVD鑑賞ですが、DVDは逃げない。くっそぉ、観るぞぉ。リベンジするぞ。待ってろ、ホットカーペット!(※そっちじゃないだろ!)

[INDEX]ムービーフレンズ&ムービーメイトbyユタカ2008年01月04日 11:02

MOVIE FRIENDS / DISNEY / by YUTAKA
1995年ユタカ(現:ポピー)がリリースを開始したフィギュアコレクションシリーズ。ウルトラマンやゴジラなどで培った彩色済み塩ビ人形の技術でアニメーションキャラクターを作り、作品ごとにセットして販売。それまでの特撮系の商品と違い、シンプルかつ、かわいいブック型のパッケージが魅力的。ていばん商品化し、会社が社名変更するまで続くロングランシリーズとなった。
同カテゴリーに「ムービーメイト」があり、日本のアニメキャラクターはこちらからリリース。ブランドの棲み分けがなされた。

■ムービーフレンズ/ラインナップ
※()内は発売年。各1380円。
1.「ライオンキング」(1995)
2.「くまのプーさん」(1995)
3.「白雪姫Side-A」(1995)
4.「白雪姫Side-B」(1995)
5.「101匹わんちゃん」(1996)
6.「ピノキオ」(1996)
7.「ピーターパン」(1996)
8.「ふしぎの国のアリス」(1996)
9.「ダンボ」(1996)
10.「シンデレラ」(1997)
11.「バンビ」(1997)
12.「わんわん物語」(1997)
13.「眠れる森の美女」(1997)
14.「アラジン」(1997)
15.「美女と野獣」(1997)
16.「ディズニー映画ヘラクレス」(1997)
17.「リトル・マーメイド」(1997)
18.「トイ・ストーリー」(1998)
19.「ミッキーマウス 蒸気船ウィリー」(1998)
20.「ミッキーの魔法使いの弟子」(1998)

■ムービーメイト/ラインナップ
※()内は発売年。各1380円。
「ジャングル大帝」(1998)
「鉄腕アトム」(1998)
「映画ドラえもん のび太の恐竜」(1998)

こんなねずみキャラも ~マジカル・コレクション反省会2008年01月04日 15:44

ねずみ (C)Disney
なんだかんだ言っても、ディズニーファンは恵まれてますよね。かなりのマイナーキャラクターまで商品化されていて、その姿を立体物で楽しめるんですから。
ゆるりと、子年の頭をねずみキャラクターをピックアップし続けながら、結局どれもこれも(C)Disney印。今回画像のこれも、ディズニーキャラクターです。
(ファンならもちろん、何の作品か分かりますよね?)

この商品、2001年11月トミーから発売開始されたディズニーキャラクターのコレクションフィギュアシリーズの一部なのですが、一昨年を最後に新商品がリリースされなくなったので事実上休止してしまったようです。

タカラトミーHPマジカルコレクション:http://www.takaratomy.co.jp/products/disney/magical_collection/

この商品、ハナから自分は乗るつもりはなかったので、つまみ買いしかしてませんが、意外なキャラクターがこっそり商品化されているので、そこは逃さないように目を光らせていました。ストライクゾーンに玉を投げていれば、熱狂できたシリーズなのですけど……。

●商品コンセプトを推察
大きなキャラクターコンテンツであるディズニーの王道コレクションと言う狙いは分かります。これまでもディズニーの玩具を多数出してきたトミー。そしてチョコエッグの後継シリーズとして続けたチョコパーティーシリーズ。ディズニー・キャラクターのフィギュアを集めて楽しむ層が確実にそこに居ることを把握した上で始めた商品と思えば、手堅いと思います。

でもね、
ブリスターパッケージで価格帯は780円+税=819円(後に値上げし980円+税=1029円)の価格設定。この発想や、サイズ設定、フィギュアの股関節の処理=ケナー分割からするに、スターウォーズ(以下「SW」)のアクション・フィギュアのディズニー版と言う単純な転換が見え見えです。そういえば、SWフィギュアの輸入代理店はトミー・ダイレクトさんでしたっけ。

●それでいいのか?トミーさん
確かに、一瞬しか登場しないマイナーなキャラクターさえ立体化し、ファンは喜ぶという意味では両者の客の質は似た部分があるかもしれません。でも、層の厚さが全然違うでしょう。
決め付けはいけませんが、SWの支持層でコレクターの大部分は男の濃いファン。ディズニーの購買層の中心はおそらく女性のライトファンでしょう。無論、自分のようなオタクも客の中にはいるとは思います。でも、経済を動かすという意味においてはライトファンに響く商品開発しなければ駄目でしょう。
チョコエッグ&チョコパーティで沸いたファン層には男性の濃いコレクター層も厚かったと思いますが、多くはディズニーに濃い想いを持っていたのではなくてチョコフィギュア・ファン。また、コレクションとして楽しめる意味で安価であり、ちょっとしたギャンブル(選択不可)だった形態も手伝っていたと思います。その意味において、マジカル・コレクションの購買ターゲットって、とんでもなく的外れなところに投げてる気がするんですが、気のせいでしょうか。

ディズニーキャラクターのアクション・フィギュアと言うカテゴリーを集めている人ってどれくらい居るのでしょうか。残念ながら自分の知る限り、自分を含め、コレクションのメインストリートに集めている人は一人も思い浮かびません。立体物に飢えている作品に関しては補足する形で自分は買っているし、作品ごとならばファンもいるでしょう。ですがカテゴリーのファンは思い当たりません。
その意味で言ったらグループ企業・U-mate発の派生シリーズ『マジカル・フレンズ』の方が遥かにストライクに玉を投げている気がします。王道キャラクターのソフビ人形シリーズと言うコンセプトは日本だからこそ、いい投球だと思います。幼児層へのアピールもできています。

自分含め、海外アニメーションのファンの多くはPVCフィギュアのコレクターというパターンが多く見られます。手ごろなサイズで価格も手ごろ、1社に限らず多くの会社が作るカテゴリー。それら有象無象からチョイスして集める楽しさを知っている者にとって、マジカルコレクションはどれだけ歯がゆい商品群だったか。(※脱線ですがメディコム・トイの「ミッキーマニア」。狙いは分かるけど、ミッキーづくしは行き過ぎ。)
その点、YUTAKAの『ムービー・フレンズ』は個人的にもストライク・ゾーンだったし、いい商品形態だったと思い出されます。

「マジカル・コレクション」の無駄な関節設定は最初だけで、すぐにフォルムを追及するディスプレイモデルへと方向転換が図られました。そりゃそうでしょう。ブリスター未開封のまま飾るならばそれでいいかもしれませんがケナー分割って遊ぶには不便です。
じゃあブリスター設計は親切だったか。最悪でした。
3重にトレイを熱圧着したパッケージは、オタク開けもしにくく、スリーブ状のパッケージの採用をなぜしないのか不思議でした。それならば未開封で壁に貼って楽しむ“オシャレ系コレクター”にアピールしているかと言えば否!
台紙部分は小さく、各商品によってデザインが優れているかといえば、そーでもなない。基本統一デザイン。しかも、開封してパーツを組み替えないと完成品にならない商品(例:チキンリトルなど)は、開封を前提としている。そうなったら未開封コレクターは相手にしてないと考えるほうが妥当でしょう。

結局、この商品のメインターゲットはどこだったのでしょうか。自分には分かりません。(※商品カタログには明確に記されてますけど。)
折角の商品クオリティーも、さまざまな要因で迷アイテム化してしまいました。
どうやらリリース終了になった今、改めて振り返り不思議な思いでいっぱいです。

注意書きに涙
最近、大型玩具店やコレクターショップで処分価格でこのシリーズによく出会います。青パッケージの多くが台紙から商品部分の接着がはがれ、その不良として200~300円で売られています。値上がりしてパッケージ変えて、そんな不具合が出るなんて……。痛い気分を味わってます。
幸い、パーツ欲しさに買うには妥当な価格といえますが……。

冒頭画像は映画「ライオンキング」の本編冒頭に登場する、スカー(商品ナンバー99)につかまるねずみ。こんなキャラクターまで商品化したシリーズに感謝。そして、合掌。


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