DアーティストのMグローブ2008年02月01日 07:30

アーティストのミッキーグローブ
日本で“まんが描き方”といったガイドでは、たいていの場合、原稿を汚さないように手の下に紙を敷く“あて紙”という方法が紹介されています。絵の上を何度も行き来し、どうしても擦ってしまう都合上、あて紙があるとないではかなりの差がでます。

自分も絵仕事の時は“あて紙”をしてました。96年までは。

「ディ●ニー・コミック」を始めるにあたって、超・基礎的なことからレクチャーを受けた自分は、日本では当たり前に言われている“あて紙”のマナーがなかったことに驚きました。アニメーションの彩色のように手袋を使用するように教えられ当初、戸惑いました。あて紙に素手を乗せ、ペンを握る感触になれていた自分にとって、手袋をしたまま絵を描く感触は違和感そのもの。まるで服を着たままお風呂に入るような(オーバーか?)心持でした。
でも、不思議なもので年月を重ねてそのシステムになれると、今度は“あて紙”の方がわずらわしく感じるようになりました。手袋ならば手と一緒に常に移動してくれますが、あて紙は一度接地を離れるとイチイチ場所を自分で移動させなければならない。こりゃ面倒です。

かくして某漫画の仕事は終わっても、習慣として手袋をするスタイルが自分の中に定着しました。日本の作家では少数派だと思いますが、やってみると楽なのでオススメです。

使用時はペンを握る指先だけはカッティングします。
左右の区別のない手袋は100円ショップなどで購入できるので、1つ50円程度と言うコストも安心です。

ディ●ニー・アーティストはマジックで手の甲に3本の線をマジックで描き入れる様に教わりました。画像の通りです。これ、ミッ■ーの手袋と言う冗談で、アーティスト代々伝授されています。ディ●ニーの仕事は現在してませんが、ついつい今でもマジックで線を入れてしまう自分です。

絵がうまくなりそうなオマジナイみたいでイイでしょう?

PVC/おしゃれキャット(1996)by Disney Store2008年02月02日 01:07

PVC / The Aristocats / by Disney Store
忘れもしない、1997年ニューヨーク5番街にあったディズニーストアで出会い購入した彼ら。当時、ビデオ化で再脚光を浴び、商品化された商品群のひとつでディズニーストア(以下DS)オリジナルPVCです。

見てのとおり、家族である内、ベルリオーズ1匹だけ足りません。

コレクターと言う人種はとかくデジタル思考に陥りがちです。同時期、ユニバーサル・スタジオのお土産品で『ベートーベン』のPVCフィギュアを見つけ欲しくなりました。しかし、肝心のキャラクターだけが在庫が見つからない。店員さんに尋ねて探してもらいました。それでも、主人公だけがない状態が解消できませんでした。気持ち悪かったので在庫にあった分も、すべて買わずに帰ってきました。

そして、「おしゃれキャット」でも同様の状況に陥りました。ベルリオーズだけがない状態です。店員さんに尋ねても在庫がありませんでした。でも、店舗が多いDS。NYのほかのDSや空港内のDSにあるだろうと読んで購入決行しました。……しかし、そこからの長い旅は今も続いています。

数年後に買ったアプローズのセット商品では、同じ原型と思われるマリーを入手しました。しかし、残念ながらベルリオーズは無し。

昨年、とあるコレクターショップでこの商品の子猫を見つけました。 しかし、脳内HDDがいっぱいいっぱいの自分。三匹の子猫たちのどれが持っていない子猫なのか思い出せません。マリーでないことは容易に思い出せたのですが、いったい自分の欲しいのは残りの2匹のどちらなのか……。そこに入荷されていたトゥルーズを持っていない最後の1匹だと勘違いしてプレミア価格で購入。
自宅に帰ってズッコケました。トゥールーズは持ってるってば。

急いで店舗に電話して、別の商品と交換してもらうことにしました。(もちろん、在庫にベルリオーズは居なかったので別のキャラクター。)

そして、今年の頭
ケーキ飾りに変身した彼らを購入。
肝心の子猫たちは背景としてプリントになっているので、またもやベルリオーズのフィギュアを入手することはならず。

かれこれ10年の離散家族になっていしまいました。
そろそろ、家族を引きあわせてやりたいと思っているのですが、こればっかりは運。なかなか叶えられずにいます。

ベルリオーズやーい。

東京・銀世界2008年02月03日 11:59

東京、久々の積雪
雪国の人には申し訳ないけど、この程度の積雪で充分、驚いてしまう東京人です。

失言メーカー! オイラは嫌なヤツ!!2008年02月04日 22:41

コミュニケーションのズレ
ネットの世界ってヤツぁ、難しいもんです。皮肉を言えば、例と違う人が胸を押さえて痛がったり、人間関係のグチを書けば自分が書かれていると勘違いした知人が怒り出したり、悲しんだり。

えーっと、そんな根暗なことしません。
自分は最大限個人特定できないように気を使ってるクチだと思うし、グチはたいてい自分にしか向けてません。性格的にそのスタイルであってるという点を差し引いても、わざわざネットに知り合いの悪口を書こうとなんて思いません。

きっとブログ燃え尽き症候群もmixi疲れも同じような悩みを抱えてがんばってる人んでしょうけど、疲れたら休むのが一番です。

そんなギスギスを日々、横に受け流す自分です。
でも、小さなことでも引っ掛かりがないといえばウソになります。

付き合いが8年近くなる友人Uはチャットで知り合いました。
当初、自分が“コワイ人”と感じたそうです。「ディズニー」や「マニア」などの単語が並ぶそのサイトは、パークファンを中心としたファンサイトとして人気を集めていました。当時“テレホーダイ”接続が主流だったネットの世界ではチャットは深夜の遊び。興が盛り上がると制限時間いっぱいの朝8時まで続けるなんてこともザラでした。

当時使っていたHNがディズニーランドのイマジニア(イマジネーション+エンジニアの造語)をパロディにした“イマジニ屋”と言う名前。マニアとならずとも、ちょっとしたファンならば理解してくれそうな名前だと思っていました。 で、冒頭友人Uが何気なく言ったチャット上での発言、「HNの意味は何?」に対する返答の第一声が「あれ、ここディズニーファンサイトだよね。」
そんな前置きしてから、由来を話し始めました。
よっぽどインパクトがあったらしく今でも「初対面は怖い人だと思った」と懐述されるのです。

教育用のイラストでネットのマナーなんて仕事もやったので重々承知しているのですが言葉だけのコミュニケーションはミスキャッチがつきもの。顔文字でやわらかくしても、時折誤解は生まれるものです。

最近の地雷発言は『週刊マイ・ディズニーランド』がらみ。懲りずにやらかしました。
キャラクターフィギュアに準じて某アトラクションの建物がついてくると思ったのに残念と言う閲覧者に対して、そこのブログマスター曰く「100号もあるのだから、気を長くして待ちましょう。」的なレスを読みました。
でも、自分からすると、そのアトラクションは日本・オリジナルのもの。100冊買っても、付いてくることはありません。
で、よせばいいのに指摘したのがこんなレス。
「100号買っても、カルフォルニアにはない●●は付いてこないと思います。 野暮なツッコミ、申し訳ありません。」

ああ、公衆でこういうデリカシーのない直球の指摘がいけなかったのは分かるのですが、100冊買っても付いてこないとガッカリするよりは、マシだと自分には思えたのです。

しばらくして見に行ったら自分のコメントだけ削除されていました。
荒らしと見なされたようです。
う~ん。荒らしと思われないために自分のアドレス貼ったつもりなんですけど、違う意味に取られてかもしれません。

いや、自分だって過去3年半の間には2回ほどコメント消したことがありますよ。ひとつは「バーカ」だったし、もうひとつは発言者ウンコさんの「きもいのかな!?」と言うもの。
さすがに自分の消したいくつかは、荒らしにと判断していいと思っていたけど、もーしかしたら俺、ウンコさんを傷つけてんのかなぁ。

先の件については正直、自分も利用するお店が運営していたブログだったので、落胆しました。別のお客さんのプライドを守るためだったかもしれませんが、自分は切れらて消される。この対応を見て店を利用する気が失せてしまいました。客同士がトラブルを起こすのも困る話でしょうが、複数のお客さんを相手にするのがお店。どんな暴言も丸く治める器量が欲しかったのが自分としての言い分です。

ま、行く気がなくなったので、改めてほじくり返す事もないでしょう。
レパートリーの店をひとつ失って少しうすら寒い風を感じますが、それも人生。気にしてるとキリがない。
ドンマイです。

付け加えておくと、相手に対するグチでないことを明記しておきます。いや、こういう一言がさらに失言だったりするのかな(自己嫌悪スパイラル※深刻では無いッス)。

わんわん物語スパゲッティぬいぐるみ(2000)SEGA2008年02月05日 16:27

Plush / Lady and Tramp (2000) / by SEGA JAPAN
ゆわゆるUFOキャッチャーの景品用ぬいぐるみです。2000年リリース、座高20cm弱。

これ以前にもコレクションぬいぐるみはあったのですが、このぬいぐるみが素晴らしいのはギミック。二人を引き離して地面に置くとゼンマイで引き寄せられくっつきます。 映画の名シーン“スパゲッティでキス”しちゃうシーンをイメージ再現。これは名アイテム!景品用ぬいぐるみって軽視されがちですが、見過ごすことが出来ないアイテム。個人的に三ツ星です。

アプローズ社って、OEMいっぱいしてたよね?2008年02月06日 06:14

PVC / The Little Mermaid / Theme Park version and Applause version
PVCコレクターも末期症状になるとカラー違いとかのバージョン違いを集め始めることになるのですが……。数を集めていてぶち当たるのが、会社をまたいでの再販品や瓜二つのそっくりサンの混乱状態。そういえば、旧ポピーと丸越の2社からリリースされる『ウルトラ怪獣消しゴム』でも似たような混乱が認められます。社名表示の刻印はA社なのに、リリースはB社のパッケージなんて例。
でも、販売○○、製造△△なんて表示がパッケージに確認できればその謎はかんたんに解けるでしょう。OEM(=Original Equipment Manufacturer他社の販売品を受注で製造する)のスタイルは色々あるようですが、多くの場合はその例だと思って間違いないと思います。

他にあるパターンだと、権利と金型を買うor借りるパターンか……。いや、自分は商売人ではないので生半可な憶測ですが。

冒頭の『リトルマーメイド』のPVC、アリエルの画像。向かって右が1989年、アメリカで映画公開と同時にリリースされたアプローズの商品。
左は自分の記憶は霞んできているのですが、ドイツの洋書によれば1994年、テーマパークでリリースされた品。(※個人的な記憶ではディズニーストアでのリリースと記憶が混乱しています。)

一見同じ品に見えますが目の塗装など、色あいだけでなく“ヘソ”があったり、なかったり、造形そのものが全体的に違うことが見て取れると思います。
PVC / The Little Mermaid / Theme Park version and Applause version
アースラも同じに見えて造形そのものが違っています。
こうなると、ハイ・レベルの間違い探し……!?
後発のテーマパーク版はくるみ塗りなのでディテール全体が甘くなってる印象。それだけでなく、若干緊張感が抜けたような造形に見えなくも……。
PVC / Marie / left:Disney Store / Right:Applause
こちらは先にも紹介した『おしゃれキャット』のPVCからマリーの比較写真。ディズニーストア版アプローズ版です。こちらは塗装のみの差異に見えますが、よく見るとリボンの表現が若干違う。
他にもアプローズ社のリリース品で他の流通とカブる立体物はかなりの数で確認することができます。

マテル、ハスブロなどの大手玩具メーカーが世界的な流通を視野に入れた展開をしているのに比べアプローズは、どちらかといえばアメリカ国内に重点を置いて小回りを効かした展開を感じさせる会社でした。
後にRUSSに吸収合併された経緯を見ても、決して商売上手な大きな会社と言うイメージは(失礼ながら)持てません。

思うに多くのライセンス製品をやる中、その技術を見込まれ、多くのOEMでディズニーストア用の製品やらテーマパークの製品の受注生産をしていた会社なのではないでしょうか。そう読み解くと、同時期にほぼ同じ内容の商品が流通経路によって使い分けてリリースされていた現象に納得がいきます。流通によってライセンスの住み分けがあるなんて例もキャラクタービジネスではよくある話です。
受注のルート用と自社ブランドが使えるルートで、最低限の使い分けをした結果、微妙なバージョン違いを生んだのではないでしょうか。

……会社としてのアプローズが消えた今、おそらく、この話の結論は出ないのでしょうが、説として提唱しておこうと思います。

英語圏文献で、この手の裏づけがありましたら、ぜひ御一報を。

週刊マイ・ディズニーランド19冊目2008年02月07日 02:45

週刊マイ・ディズニーランド19号
どわーっ、打ちかけてた長文が消えた。エラー起こすなIE。
そうでなくても、『マイ・デ』のエントリーは長くなりがちなのに。

気を取り直して……。 先週で先行販売分に追いつき、全国一丸になってリリースされるようになったとのことです。先行販売分との差異は表紙の“週刊”の文字や日付の他に7号「スペースマウンテン」の下部の内部塗装、全国版12号付属したドナルド・ダックのフィギュアが、先行版17号に付属する処理。結果的に最小限の差で終わったんじゃないでしょうか。

ここで仕事の貯金を使い果たしたように見えて、心配しています。インジェクションで大量に一括で作るスタイルではなく、樹脂製でハンドペイントという製造工程は先細りの商売になるデアゴスティーニにぴったりだとは思うのですが、数のコントロールやスケジュール管理が難しそう。余裕のない仕事になるのではないかとヒヤヒヤですが、ジオラマパーツの原型はすべて完成している訳ですし、無駄な心配になるよう願ってます。
本誌の編集は……すでに時間のないキビシイ内容なので、これ以下にならないことを(あきらめ悪く)祈りつつ……。

今週のお献立。

■ジオラマパーツ
・グラウンドベース(アリス、ダンボ)
・ケーシージュニア・サーカストレイン(先頭車両)

■本誌記事
・アナハイム探訪「バズ・ライイトイヤーのアストロ・ブラスター」
・キャラクター図鑑「プルート」
・ディズニー・ワークス「ライオン・キング」
ジオラマパーツ!
重い、重いよ! 約2cmの厚さのポリレジンの板。これを敷き詰めた完成品はいったい、何キロに!? 本気で心配になる重量です。いまさら仕様変更もないでしょうか、ひたすらこのペースで重量が増えるんですね。怖ぇぇぇ。
週刊マイ・ディズニーランド19号/グラウンドベース(アリス、ダンボ)、・ケーシージュニアサーカストレイン(先頭車両)
※↑[2008/02/20]画像追加
良かったことは以前も心配していた、「空とぶダンボ」のベース部分になる水面が、「小さな世界」同様に透明樹脂を流し込んで再現されていたこと。ここには満足。
逆にがっかりしたことと言えば、ダンボの回転部分を固定する術がないこと。でっぱりに、ただ乗せるだけ。メリーゴーランドであれだけ、こだわりを見せたのに、こっちはスルーなんてムゴイっ! 正直、回転ギミックまでは望まないけれど、せめて円形の凹みをモールドして、手で回転気分を味わえる程度のフォローが欲しかったです。今のままだと、口で吹けば台から落ちちゃうよ。むーん、一長一短。

グラウンドベース(アリス、ダンボ)に空とぶダンボを乗せる
※↑[2008/03/07]画像追加
そして円形部分の凹み「アリスのティ-カップ」は先の号なので、まだ何も出来ない。
そんな訳で今週はパーツを撮影する気力すら起きません。(後の号とまとめて撮影したら、追加するかもしれません。)

そして、もうひとつのジオラマパーツ「ケーシージュニア・サーカストレイン(先頭車両)」。ケーシー・ジュニアといえば、当ブログでもプチカを中心に時々出てくるキャラクター。映画『ダンボ』の中でサーカス列車を牽引するSLで、擬人化されています。公開当時は人気もでて、主演のスピンオフ短編も製作されました。アトラクションとしては(おそらく)アナハイムしかないもので、映画のようにアップダウンの厳しいコースを“なんださか、こんな坂”のふんばりで客車を引きます。確かに外周の鉄道に対して小さな鉄道がさらに存在する風景は“かぶってる”感も否めません。後に開かれたパークでオミットされるのも納得できるのですが、そのキュートな姿はアニメのケーシー・ジュニアに愛着があると日本にも欲しいと思ってしまう存在です。

この先、アップダウンのある線路に後部車両と、揃うまで時間がかかりそうにも見えます。撮影は、やっぱり後回しに……(苦笑)。

本誌!
珍しくスンナリ読めました。大きな間違いもなさそう。ツッコミの甘さも、一般書としては許容範囲。今までの例からして、危険要素キャラクター図鑑も珍しく(失敬!)ハズしてない。

いつもツッコミでネタにしていた分、スルーできると楽しみが減るような気分になっている自分。読者として既に間違ってます。
ぜひ、毎週このテンション以上でお願いします。

来週、第20号は『ベースボード(C)』『パートナー像』 。意外や、もうパートナーズ像が来ます。来ます……が、箱と一緒に来ます。フ・ク・ザ・ツな気分。