PEZ/シルベスター新旧WBSS限定パッケージ(about1997)2009年03月26日 13:11

PEZ / LOONEY TUNES Sylvester  WANER Bros STUDIO STORE EXCLUSIVE PACKAGE
先日の救出したダンボールの中身のひとつ。
以前も話したように、我が家では玩具やPEZは基本的に開封推奨派なのですが、中には例外もあります。
パッケージ自体が特別で、それがコレクションである場合は悲しいかな開封することが出来ません。写真もそんな品です。

旧ワーナー・ブラザース・スタジオ・ストア限定パッケージはアニメのオープニングでおなじみスパイラル模様。これは日本のワーナーストアでの取り扱いがされなかったので旅行中ウキウキと購入しました。1本1ドル50セント。

丁度シルベスターのモデルチェンジの時期で、両方の商品が手に入るタイミングでした。裏面は迷路あそびで、ヘクター(ブルドック)を除けて出口へ向かうというもの。(図版はマークアンソニーに見えるけど、この場合ヘクターととるべきでしょう。)

パッケージはまったく同じものかと思ったら、裏面の「PEZ」のロゴの大きさが違う微妙なバージョン違い。
PEZ / LOONEY TUNES Sylvester / WANER Bros STUDIO STORE EXCLUSIVE PACKAGE

嗚呼、同じならばまだしも見つけてしまってはダブリではなく、これはバージョン違いという独立のコレクション品。

かくしてコレクションの圧縮ならず、またも保管の十字架を背負い続けるのでした。

映画「トロピック・サンダー」「僕らのミライへ逆回転」~映画作り映画X22009年03月26日 17:52

早稲田松竹「トロピック・サンダー」「僕らのミライへ逆回転」
いつも映画愛にあふれた、ユニークな上映をしている復活した二番館・早稲田松竹。今週の上映は「ジャック・ブラックと映画を作ろう」2本立て。どちらも見たいと思いつつ、流してしまった作品なので、今度こそスクリーンで見るラストチャンスとばかり駆け込みました。

「トロピック・サンダー史上最低の作戦」はベストセラー戦争小説を映画化しようとする映画づくりの現場を描くコメディ。臨場感を極めようと挑んだジャングルロケで本当に危険な場所へ迷い込んでしまい……。

トロピック・サンダー史上最低の作戦/公式HP<日本>:http://www.tropicthunder.com/intl/jp/

基本的にバカバカしい内容なのに出演人が無駄に豪華。ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJr.、トム・クルーズなど。基本的にはそのシチュエーションとブラック・ジョークや演技合戦を楽しむべき作品だと思っていたのだけど、予想以上にバカ映画でした。(いい意味でも悪い意味でも。)

そしてもう1本が「僕らのミライへ逆回転」。
原題が「BE KIND REWIND」で、レンタルビデオの「巻き戻して返却してください」の意味。作中ではそれを名前にしたレンタルビデオ店として活躍する名前。

僕らのミライへ逆回転/公式HP<日本>http://www.gyakukaiten.jp/

正直な感想、「逆回転」が良すぎて、「トロピック・サンダー」が掻き消えました。こりゃ名作。
でも、自分が騒ぐと単純に受け止められてしまいそうな作品でもあります。簡単に言ってしまえば“レンタル・ビデオ店版ニュー・シネマ・パラダイス”。一面言えてしまう形容ですが、これはそれで流すにはもったいない傑作。

VHSビデオテープしか置いていない、時代遅れのレンタルビデオ店ははやらないながらもダウン・タウンのちょっとした憩いの空間。しかし、トラブルで電磁体質になってしまったジェリー(ジャック・ブラック)のせいで店内のビデオの中身が消去されてしまい、苦肉の策で自分たちで撮影してリメイクした作品で穴を埋めるハメに。以外や、その内容は評判になり店は盛り返すが、老朽化で立ち退かなくてはならない期限がそこまで迫ってきた。

前半の電磁体質になるくだりなんかは、くだらなさ炸裂で後半も完全な“おバカコメディー”と思いきや、ヒューマンな展開になって気持ちよく高揚するクライマックス。先は読める部分も多いのだけど、それはむしろ“こうなって欲しい”という希望を走ってくれて、とても心地よいのです。

何よりも映画ファンならば楽しくて仕方がないのが往年の名作から、近年の話題作までに及ぶ“リメイク版(=作中表現「スェーデッド版」)”の数々。アニメ好きとして爆笑してしまったのがディズニー映画「ライオン・キング」のスェーデッド。ゴーモーションでアニメーションを撮影する方法、それは思いつかなかったなぁ(笑)。

デジタル以前の手作り感覚の賛歌とも言える内容に、ひたすら至福を感じる101分でした。

そして、この映画をおしゃれな単館ではなく、早稲田松竹のような地域に愛された劇場で観られたことが、輪をかけて幸せでした。
早稲田松竹