トイストーリー1&2の3D公開ポスター2009年12月11日 13:19

トイストーリー1&2の3D公開ポスター
1作目と2作目の3D版公開予告ポスターが劇場に貼り出されていました。
既に知っている作品だけど、3D化という加工で再公開されるのは、CG映画としては初? (SWや「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の例があるので、ジャンル区切りで。)

エイリアンの3Dメガネは3つらしい。先ごろ公開されたドリーム・ワークス作品の『モンスターズvsエイリアン』では1つ目怪物のボブが1つ目用の立体メガネをかけていたけど、こちらは3つうか、と変な対比で関心。そういえば『リロ・アンド・スティッチ』の4つ目エイリアンであるジャンバは4つ目用の双眼鏡(もう、この呼び方が違和感だ)を覗いてましたっけ。

マイマイ新子と千年の魔法 ~無印良作2009年12月11日 13:49

マイマイ新子と千年の魔法/パンフレット
映画館でポスターを観たときは、児童館や図書館でやっているような、いかにも無個性で、ツマらなそうな作品のビジュアルだと思っていました。それでも知人からはすこぶるいい評判。特に、重い腰があがった推薦の言葉が「『赤毛のアン』が、好きだったら、きっとハマるよ」という表現。なんとなく、最初に思っていた印象は大枠間違っていないけれど、その中身はクオリティが高くて、確実に自分を魅了してくれるように要素があるのだとピーンとなりました。

かくして今日を逃すと近郊の上映館は一気に減り、上映がある館でも日に1回しかかからなくなってしまうという節目。なんとしても滑り込まないと、自分はきっと劇場にくる根性がない。と、そういうスケジュール的な後押しもあって、観ることができました。 物語は昭和30年代の山口県。当時としては平均的な小学三年生の新子は想像力の豊かな子で、千年の昔に栄えた都を想像し遊び相手にしていた。そんな新子のクラスに東京から転校生が貴伊子がやってくる。

ほんとうに、一言で伝えるならば山口を舞台とした「赤毛のアン」であるのだけど、背景や人々の暮らし、お国ことばの味わいのすべてが心地よくて、日本人でよかったと思える味わい。タイトルからして夢と魔法のファンタジックな物語かと考えていたのですが、そんなことはない、リアリティーを備えながらも輝かしい素敵な世界でした。

また子供を主人公とした映画として、成長は避けて通れないテーマですが、その距離感がまたとても良かった。厳しい現実にぶち当たった時のやりきれなさ、あがき、そして、そんな子供の暴走を受け止める大人の対応のよさ。

物語をフィクションの黄金率にはめようとすると“子供である日の終わり”を描いてしまいたくなるもの。そこを、やさしく徐々に変わっていく季節のようにグラデーションで描く収束の姿勢。名作です。

みんながなぜ絶賛していたか、遅ればせながら分かった!