生かされた子供 <じぶん思い出話> ― 2011年07月03日 23:59
まだ物心もつかない幼児期。自分は別途から落ちて頭蓋骨のヒビも入れたし、やたらと病気もしたし、とにかく親に心配かけどおしの子供でした。
ある年の連休なのか正月だったか、自分は調子を崩しました。熱を出し、吐いて、泣いて。両親にとって三人目の子供だった自分は、子育てに慣れた状態で育てられたとは言え、手のかかる子供だったようです。
親父は医者の息子だったので、どうも医者に関してはそっち視点で捉えるきらいがあるようで、年末年始の休診の時には医者に行くなと止めていたようで、自分は調子を崩したまま連休をすごしていました。親いわく、寝たまま上に噴水のように吐しゃしていたとか。
ところが、数日続けたあげく、自分はもはや泣き声をあげる元気もなく衰弱。そこまできたら、もう医者を気遣う意見なんかも吹き飛んだようです。母はあわてて救急のある病院に連れていきました。
でも、そこには救急を待つ患者待ちで混んでいました。ぐったりする自分を見かねた待合室の患者たちは、なんだかおかしい、大変そうだと自分たちは後回しでと順番を譲り、最優先で診てもらえることになりました。
診察台に乗せられた自分はぐったり。医師は見るなり大変な状態だとくるぶしにメスを入れ点滴のチューブを入れました。
もう30分も遅ければ命を落としていたかもしれない、間に合って良かったと言う診断でした。脱水症状で危ない状態だったそうです。
それまでも病弱や別途からの落下等々で心配をかけた自分ですが、一番死に近いところまでいったのは、この時だったかもしれません。
時折、存在すら忘れかけている傷が目に入ると、改めてこの一件を思い出し生かされている不思議を思うのです。
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