小学館ビルに入れる最終日、さらばオバQビル2013年08月02日 16:00

小学館ビル、通称オバQビルとオバケのQ太郎
この形の小学館ビルは1967年完成。直前に社会現象になるまでヒットした「オバケのQ太郎」で儲けたお金で建てた印象が世間にあったために「オバQビル」の愛称がつきましたが、実際にはオバQヒット以前から予定があったそうです。
たまたま、そういうタイミングだったのですね。
知識を総合する小学館 (小学館ビルのマーク)
完成直後の本の奥付には上掲のビルのマークが掲載されるほどの会社のシンボルだったようです。

すでに何度か当ブログでも何度かテーマにしている小学館ビル<オバQビル>サヨナラの日の当日がやってきました。

定礎は既に外されています
手塚治虫作「サンダーマスク」の漫画の中では、小学館の定礎に特別な秘密がある設定になっていました……。
以前も記念撮影したことがあるのですが、今回の建て替えのために、数か月前に日付のついた定礎は外されてしまいました。
今はノッペラボーの黒いものになっています。

入館証用の記入机。日付が最終日。
入館証用の記入机。日付が最終日でございますヨ。

チョロQカー/ドラえもん と 日本美術全集から若冲の虎
こちらは入り口付近の応接セット。
最近は日本美術全集の若沖の虎とドラのチョロQカーが目を引く存在でした。トラ・ドラ……ダジャレ??

応接室から外の光を眺める
大きなのっぽの古時計……。
そういえば自分の藤子賞授賞式(1988)の集合写真にも大きな時計が並んでいるけれど、同じ時計なのかシらん。

ポケモンジェットとオバQ
応接セットには美術品ぽいものも並んでいるのですが自分の関心はどこまでいってもキャラものでして……。
ポケモンジェットの模型も気になる存在だったりします。

以前、トキワ荘のミニチュアが展示されたこともあり、季節、その時期によって展示内容はいろいろでした。

荷札がついたドラえもん
自分が仕事しているフロアは、どこのフロアよりも遅い引っ越し日だった7F。この数か月、よるよると片づけをはじめ、持って帰るべき私物は自宅へ。移動するものは箱詰を繰り返してきました。もちろん、処分するべきものは処分……なのですが、これがエレベーターホールで山積みになり、フリーマーケットかリサイクル会場のよう。「これ、まだ使えそうだから、もらって行こう。」なんてやってると、減らすどころか増やしてしまうことも、しばしば。そんなこんなで、自分の家の片づけだった難儀しているのに、仕事もしながら片付けるなんて、ほんと夢物語ですよ。

もう最後の数日はシッチャカメッチャカです。
とりあえず箱になんでも詰めて、行き先をシールで貼り付ける作業の繰り返し。

裏側!
こちら、社員様もめったに入らなさそうなトイレの脇の用具室。自分は勝手知ったる他人の家というトーンで、トイレのペーパータオルが切れると補充のために勝手に開けて、ここから補充してました。この剥き出しのビルディング感じが、年輪というか、バックヤードという感じで、気になる空間でした。しかも、ここわりと奥行きがあるんですよ。(空間分けて欲しいと思わされてました。)
亀裂
しょうじき、そんなに建て替えるほどの不具合なんてあるのかと不思議にも思っていたのですが、4階より上には壁に亀裂が目立ったり、震災の影響は目に見えるほどのものでした。
補強じゃダメだったのかと、残念です。やっぱり藤子ファンとしては「オバQビル」は、そのまま建っていて欲しかった空間です。

がらぁんとした引っ越し済みフロア
既に引っ越し済みのフロアは「ガラーン」としてます。
小学館ビルの一ツ橋の住所看板
子供のころ、何度この住所を投稿はがきに書いたことでしょう。
オバQビルよ、さらば。そして心に残る風景としてキミを忘れない。

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