「ウルトラマンギンガ劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!」は動く怪獣図鑑2014年03月22日 23:53

ウルトラマンギンガ劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!/MOVIX亀有 出演者直筆サイン
「劇場版」とか「映画」ではなく、あくまでもこれはTVと地続きのSP。劇場でかかる有料配信みたいなものだと理解しよう。……というか、そう思うことによって好意的に応援したい自分は、やっぱりウルトラマン好きなのね。
あくまでもSPで映画と思うと点数も付かないことは前作でも学習済。そう思っていたからか、前作のようなガッカリ感とは違うのだけど、観客に許してもらうことを前提とした限界値の内側で行われるムードにどうしても寂しさというか、ヤリキレなさが蔓延してると言うか。
ストーリーはギンガの去った後。友也はその後怪獣好きになりスケッチにたくさんの怪獣のイラストを描く怪獣オタクに成長(笑)。ガヴァドンと同じ二次元を三次元にする宇宙線が降りそそぎ、スケッチから実体化した大怪獣が! ……なら盛り上がりそうなのだけど、なぜかスパークドールズになり、大量の怪獣ソフビが現れる。
大量のスパークドールズが現れた謎を解明するべく集まった仲間はガンパッドの機能を使い、次々に怪獣にライブイン。仮想空間でバトルを繰り広げる……。

動く怪獣図鑑ともいうべき作品で、怪獣が好きであればあるほど楽しめる。怪獣図鑑を読みふけった経験のある人なら、夢の対決画面に飽きない。でも、それを呆れて眺めるお母さん視点の大人なら、ほぼ退屈の世界だと思う。ほぼ物語は無い。ピギャース、ガオーと鳴いて闘うだけの展開に、特に感情の起伏もなく、怪獣の解説が続くだけ。

かつて怪獣少年だった大人、今の怪獣少年向け。そういえば聞こえはいいけど、同時上映のバンダイ制作「ウルトラフロンティア大怪獣ラッシュ」が輪をかけた仮想現実バトルのような作品。僕らのエモーションはどこにぶつければいいの。
一番切なくなるのは、そんなバジェットの作品しか用意できない円谷プロの現状なんですが……「ウルトラマンが泣いている」以来、どこまでこの現状を応援すればよいのやら、大の大人が悩み始めていまする。

ウルトラマンギンガ劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!パンフレット
ふと落ち着いてからパンフを眺めていたら監督がまさに「怪獣図鑑」を狙って作ったと書いてありました。orz
えーっと、その意味で言うなら狙い通りにできてると思います。自分のニーズとのズレってことなのかもしれませんが、……劇場版は豪華という幻想は自分だけじゃなくて一般的にあると思うのです。自分のビミョーな気分の根源はそこです。(苦笑)
でもね、たぶん、普通の人よりも、そうとう楽しんでると思いますよ。
[2014/3/31追記]

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