永島慎二遺作展 ― 2006年06月19日 23:55
昔は定期的に開催される個展に来ていたのに、いつか足が遠のいたせいで案内状が来なくなってしまったのか、それとも先生の体調で開催自体が少なくなっていたのか。今回もネットで開催を知らなかったら見過ごす所でした。ネット社会、ありがたし。
懐かしい喫茶店へ向かうのは数年ぶり、ボンヤリした記憶を頼りにしてたどり着きました。
漫画的な画風の水彩画を見るほうに慣れているせいか油絵を中心とした展示は違った一面を見ているような新鮮さと力強さを見せ付けれているような感覚でした。作品はピエロをモチーフとした作品を中心としていて、数点例外的に水彩画やペン画もありましたが会期中に数点追加されたような感想をネット上に見かけたのでそれらがそうだったのかもしれません。
映画『大人は判ってくれない』の日本公開時のポスターを思わせるアンニュイで深い色使いでありながらみずみずしさがあふれる感覚は魅力的。飾られた作品の多くは売約済みの印がついていて人気のほどが伺えました。喫茶店には次から次へとファンと思わしきお客さんが入店してきていて、リピーターらしき人もいらっしゃいました。自分もまた足を運びたいと思っているのですが会期は明日まで。次回があることを切に願いつつ退店しました。
帰り道は駅を越えて、春に満開だった桜の前を抜け、昔、先生のお宅があった辺りを一回り散歩して帰りました。当たり前ですが景色は年々変わっていきますね。
コメント
_ エコロ爺 ― 2007年12月14日 13:19
_ しらいしろう ― 2007年12月15日 15:21
手の届かないあの日は還らなくとも、作品は残っている。
そう思いながら、時折蔵書を開いて、読み返しています。
いいですよね、永島作品。
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