野口久光の世界 ~香りたつフランス映画ポスター へ行く2009年12月27日 23:57

野口久光の世界 ~香りたつフランス映画ポスター
昨日あった友人Tさんから、招待券をもらったので本日までの展示のニューオオタニ美術館「野口久光の世界」を鑑賞しに行きました。

ニューオオタニの立地を微妙に勘違いしていて、自転車で往復するというチャレンジでしたが、大幅に迷うこともなく無事到着。最終日ということもあって客足は多く、かといって混みすぎて見づらいということもない適度な込み具合でした。

展示の内容のせいもあって年配のお客さんが多かったですが、自分世代やそれ以下の方もいました。

世代的に言えば自分は後追いで、リアルタイムは末期の80年代のお仕事を見かけていた程度それでもフランス映画をある程度好むものにとって避けて通れないお仕事群。『大人は判ってくれない』は、それこそ有名すぎてその名を知らなくともそのポスタービジュアルは誰もが思い浮かべられる有名な作品でしょう。お恥ずかしい話しながら、自分も活躍の特集記事などで時折見かける程度で詳しいところは知らなかったクチ。

原画が少ない展示でしたが、それでも初心者にとっては仰天に値するコレクションで、ポスターそのものが絵画であることを思わせるそれぞれの作品に統帥できました。また、原画と印刷の比較展示、裏話的なコメントの付記がありがたいものでした。
書き文字は校正を省くためのスピードアップを図る手段であったとか、1枚にかける時間の話は、驚くばかり。やはり才能のある人こそ、スピードに乗っている作品は別の輝きをまとうと思わされました。(けっこうアッサリ系の省略の美学があるような作品に惹かれました。)

また野口さんの描く作品を見て、漫画家・永島慎二先生の作品群を思い出してみたり……。影響関係を確かめてみたくなる部分でした。
駄文、失礼!