“ディズニーファン”≠“パークファン”?2007年09月22日 07:01

ディズニーファン<表紙>
マニアって面倒な人種だと自覚してます。
某テーマパークに行き、その混雑を目の当たりにすると「いったいこの人たちの中でどれくらいの人が元になった映画を見ているのだろう」と絶望的な気分になったりするのです。

正直、テーマパークを楽しむのに、必ずしも映画を見なければいけない訳ではありません。入り口はどこからだってエンターテイメントは楽しめてしまえばそれでいいのですから。
でも、ファンとかマニアとしてその先にある楽しみを知ってしまうと、入り口から一歩も進まずに満足している人たちに苛立ちを覚えてしまうのです。
ストーリーも理解せずに乗るアトラクションって、面白いのかなぁ。

自分の心の奥底には明らかに“Disney fan”という名称の中には、映画が中心にあります。テーマパークは副産物的に捕らえてる節があって、映画より低い位置に置かれています。個人の嗜好にるもので、実際には上下なんてないのも分かってはいるのですが。
そんな訳で講談社「ディズニーファン」の創刊時は胸躍る気分で書店へ向かったのをよく覚えています。当初は毎号、1ページだけの短編作品のリスト(日本語タイトルと原語タイトルと製作年が列記されているだけのページ)の連載が一番の楽しみでした。新作映画の度に特集される製作レポートも毎シーズン、楽しみでした。

別にテーマパークが嫌いというわけではないので、苦痛ではありませんでしたが、おかずとご飯の比率が悪いくらいの感じで何年も買い続けていました。でも、100冊近くになって、記事の間違いが繁茂になるのが見え初めました。もはや本の編集ライター側も映画には愛がなく、パークだけしか興味がないように透けて見えた瞬間、購読意欲が冷めました。

自分は“ディズニーファン”なのか問われる時に、あえて「ディズニー“映画”のファンです。」と表現するか、「パークファンではありません。」と付け加えてしまうことがあります。そもそも、英語の“Disney fan”と区別して、カタカナで“ディズニーファン”と言ったら“Disney theme park fan”と変換すべきだと思っているくらいです。

冷静に己を振り返ってみると、”テーマパークファン”を見下しているなぁ、と感じます。
テーマパークで興味を持っても、モチーフの映画や短編アニメに興味を抱かず観てくれない人々というイメージを持ってしまっているんです。

すべての人がそうだとは思っていないのですが、この差別意識、だめですね。自分がキモヲタ側にいる自覚が足りない(苦笑)。

ファミリーエンタテイメントにめんどくさい理屈は不要。
もっと素直に楽しんで、ファンが多いことを喜べる人になりたいです。
……でも、元の映画は観てほしいかな。

Disney fan /講談社
(↑限界を感じて、購読を辞めるころの蔵書。)