ドラえもんトコトコ人形/ジュニア製 ~普通の人にはどうでもいい大発見 ― 2009年02月24日 03:37
さておき、自分は幸いにも旧ドラ、テレ朝ドラ、リニューアル・ドラとすべてを通過できている世代。いい中年になっても新作映画を欠かさず観てTVも楽しみ続けているのだから筋金入りの部類でしょう。ファン&コレクターとして数々のグッズに囲まれて生活しています。
紹介する画像は、つい最近オタクの殿堂的アーケード、中野ブロードウェーで購入した駄玩具。坂道をトコトコと歩きながら進む懐かしいギミックの人形です。本体はソフビ製で足はプラスチック。左右に出ている手の内側に金属のシャフトが組み込まれ、足を支えています。大きさ約10cm。
見るからに古そうですが趣味のない人から見れば高いといわれそうな1800円で購入しました。パッケージつき。
もしもパッケージが無かったら、自分はこの存在をスルーしてしまっていたかもしれません。でも、明らかに自分を止める力がこのパッケージにあったのです。(むろん商品も魅力あるのものですが。)
もしかすると今までも同じ商品に出会っていたかもしれないのに、ルース品(裸の状態)だったために気づかなかったのかもしれません。
ここまでの画像で気づいたら、たぶん自分とドッコイのコレクター気質の人かもしれません。
ちなみに商品を出した状態の台座の絵はこちら。
世辞にも上手い絵とはいえませんが、三角に飛び出す唇の処理など、全体的なテイストが自分の仮説を後押しする材料になっています。
コピーライト部分に注目です。
ちなみに2005年リニューアル以降のコピーライト表示は「©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 」、それ以前(1979~2005)のテレビ朝日のドラえもんは「©藤子・小学館・テレビ朝日」
小学館刊「ドラえ本1」で掲載されているようにテレビ朝日の放送開始以前にもグリコからお菓子が発売されている時代があって、その頃のコピーライトは「©藤子スタジオ」もしくは「©藤子プロ」。
更に遡って、日本テレビ時代(昭和48年)になって「©小学館」と言う表示が確認されます。
でも、このトコトコ人形、やけに青色が濃くてテレ朝帯時代(1979~1983)のようにも見えます。
日テレ版時代の立体物の商品化は現状タカトクのソフビ人形しかなかったとされていて、それはトンデモナイ法外な値段で取引されていると聞きます。まさか、同時代のものが、この価格で買えるなんて、場所的にも信じがたいです。
長い間幻の作品だった日本テレビ版のドラえもんも数本ではありますが所在が確認でき、当時制作をされていた真佐美ジュンさんのご好意と版元の承諾で上映会でかけることができました。ファンクラブの活動で長年の夢を果たせた瞬間でした。
■真佐美ジュンさんHP:http://mcsammy.fc2web.com/
その上映会で、長年のイメージとのギャップを埋め、まだ新しい記憶からすれば日本テレビ版もテレ朝帯時代同様のヴィヴィットな濃い体色だということは明白。むしろタカトクの商品の方がドラミが商品化されている点をかんがみても原作によった商品化だったことがうかがえます。
では、このトコトコ人形はいったい……。
本体刻印もコピーライトは前述の通り。
あえて断定しようとは思いません。変な注目のされ方もアイテムにとって不幸。自分にとっては“たぶん”、“きっと”で充分。そのほうが夢があります。
放映当時はまったく出会えなかった商品ですが、あの時代のあのときのものと信じて楽しみたいと思ってます。
コメント
_ fziro ― 2009年02月28日 13:43
_ しらいしろう ― 2009年02月28日 22:54
会社の違いだといわれそうな部分ですが金色塗装の鈴とか、色合いはかなり他で見ないセンスです。
79年以降のポピー期に見られる丸い唇、玉の舌ではなくて、ギャグまんが的ハート型のベロ処理とか、原作「ドラえもん」初期に見られるトガリ唇の処理を立体化し平面的に尖っているのが原作“初期”=転じて開始2年目のアニメっぽさをかもし出してます。
そういえば赤いロゴにふられたルビも“えもん”に二重につける蛇足処理が旧ドラ特有のパターン、個人的には“旧ドラ”認定要素です。
チープトイ、フックトイ好きにはたまらない“駄玩具”ぶりです。
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ズングリムックリの旧ドラっぽくも見えますねぇ…。
単に潰れてるのかと思ったけど、あるいは………。