悪ふざけスパイラル~映画『シュレック3』 ― 2007年07月08日 06:19
監督は前作2作とは変わったのでテイストが変わるのは覚悟していましたが、覚悟が大きすぎたのかすんなり許容出来ました。個人的にはミュージカル仕立てのパワーアップを図った2作目との方向性が好きだったので、地味になった印象もあるのですが。
今回のストーリーの主軸はシュレックの子供の誕生と、国王の逝去に伴うお世継ぎ問題。展開される昔話の芯が「アーサー王伝説・石にさした剣(=王様の剣)」だったりするあたり、日本人には馴染みの薄~い題材。反ディズニーの皮肉を楽しんできたファンならばディズニー版の「王様の剣」も見ているでしょうが、一般観客にはどう映るのか……。
今回一番ツボだったのはディズニーの“プリンセス商法”をあざ笑うシークエンス。プリンセス集団の大活躍は腹がよじれました。
アーサー王のパロディを始める中盤あたりは、多少ダレ場的な空回りを感じつつ、後半に向けて昔話の悪役を終結させる(ある意味、これもディズニーの“ヴィランズ(悪役)商法”も髣髴しますが、こちらには悪意は感じず。)流れは痛快。正直な感想としてはもっと彼らの活躍が見たかったです。
全体としては、まぁ、突出感がないのですが、楽しめることは確かです。
しかしシュレックも最初から近くはなかったけど、原作からずいぶん遠いところに来ちゃったなぁ。
4作目、本気でやるんだろうか。
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