ぬいぐるみ/ビンテージ・スヌーピー(ベロアS)1950年代スタイル2009年12月21日 20:46

スヌーピータウン(東京駅)/ショーウィンドー
11月前半に東京駅のキャラクター・ストリートへ行った時に、ウィンドウに飾られていたぬいぐるみに釘付けになりました。(上掲写真)
普段とは違うバランスのそれは、連載初期のスヌーピーを再現したものだとわかりましたが、何よりも自分のまんがデビュー作のカゲトラによくにた姿をしていると感じたからです。

1988年当時の描いているころから“スヌーピー・もどき”のありがたくない呼び声を友人からいただいていた自作マンガですが、どんなに否定してもスヌーピーの影響は大きかったのでしょう。
一応、言い訳するならば下手だったので持っているパーツが少なかったゆえの結果で、“スヌーピー”以外にも“うめ吉(中島潔・作)”、“ガタピシ「ペエスケ」(そのやましゅんじ・作)”、“にゃんころりん(ところはつえ・作)”の世界観などの影響シャワーの混合物の結果が自作『がんばれカゲトラ』だと自己分析しています。

ともあれ、実際には世代でないはずの50年代スヌーピーなのに見るからに懐かしさを感じさせるのは不思議です。没個性でまだまだ“犬”でしかないスヌーピー。
だからこそ、とても惹かれる!

当日は既に閉店してから気づいた商品だったので後日、出向いて店員さんに尋ねると、すでに店頭在庫は終わっているとのコト。ウィンドウは店舗から離れた場所にあるために、それを売ってくれという感じでもなかったので退散。

以降は捜索の旅になってしまいました。銀座・博品館やスヌーピー・タウン本店の入っている原宿キディ・ランドへ足を伸ばしたのも、このスヌーピーを探すため。
この商品誕生60周年を記念して発売されたものだそうで、年代別のタイプは50年代、60年代、70年代の3タイプ。その3タイプが小さなマスコットになっていたり、皮製やベロア地の記事でぬいぐるみになっていたりしています。

店舗を回った結果、自分が目指した1950年代タイプはどこもなかった代わりに、かろうじて1960年代タイプが店頭在庫1個だけありますという結果……。レジで聞いたときにも「あぁ!」と古い話のように反応されていたけど、調べてみればそんなに極端に古い商品でもない。
どんだけ人気なんだと思いつつ、過去に年代別商法を確立したミッキーマウスやら他のキャラクターの事を思い返す自分。やっぱり初代ものは人気あって当然のようですね。

かくして都内の心当たりを数件回ったあとに、諦めてネット通販で見つけて購入しました。ある意味、一番お手軽ですが、スヌーピーを冠にしたお店でさえ、既に取り扱っていないなんて、どういうこと! 
ビンテージスヌーピー1950(ベロア) byセキグチ
とにもかくにも、我が家にやってきた1950年代タイプのスヌーピー。 むしろこのぬいぐるみを手元に置くと、自作に言い訳ができなさそうな居心地の悪さもあるのですが(※自意識過剰)、眺めていて妙に心和む姿です。

実のところ絵で描かれた50年代スヌーピーとは、若干テイストが違うと思うのですが、この形はとても魅力的です。自分のツボを改めて確認させられるアイテムになっています。

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