日進月歩、抜歯ん闊歩 ― 2006年06月17日 00:27

でも麻酔の段階で、自分は旧世代だと思い知らされました。麻酔パッチみたいなので表面麻酔するなんて体験は初めて。ここまで進歩しちゃっていたなんて。表面麻酔の後に神経へ麻酔注射。注射の痛みすら、何か遠くで行われているような感覚が新鮮。
でも目を開けて自分の歯が抜けるところを観察できるほど度胸は据わっていない自分です。
診察台にカチコチと緊張して座る自分の先生はリラックスを促すように進行を説明してくれました。抜くのはやっかいそうな右側との事。
自分の考えでは、先にやっかいな右を抜いて痛みがとんでもなかったら左を抜くのに躊躇しそう、左からだと良いと思っていました。
あからさまに不安を漏らしたら「左からにしてもいいよ。」と柔軟な対応。でも天邪鬼な自分は小心を見透かされる恥ずかしさを誤魔化すように「いえ、予定通りで!」と、右からと言う提案を受諾。
「抜けなかったら半分に割って抜くから」と言う言葉にびくびくオドオド。
ついにその時が来ました。
「そんなに親のカタキみたいに大きく開けなくていいです。」と言われるほど大きく開けて構えてしまいました。
ゴリゴリというなんともいえない不思議な感触。思い起こせば上の親知らずは耳の傍だから”ベキベキバキバキボキ”と言う破壊音に似た音に聞こえたのでしょう。今回そんな音は響きませんでした。場所のせいでなかったら、先生の抜歯が上手だったのでしょう。
「はい、もう抜けましたよ。」
ワリとあっけない終了のゴング。半分に割ることもせずに上手くいった、運が良かったらしい。
「根っこが最後に折れちゃったけれど、残らないで付いてきましたよ。」
歯根が内側にねじれていたせいでねじるように抜かれた歯は幅に無理があるのでやっぱり折れた。これが中に残ったら”痛い目”に遭うところでした。
抜いた歯を見せてもらうと根がぶらぶら。薄皮一枚でぶら下がってました。
それよりも驚いたのが死角だった側の虫歯の有様。
かぶせてあった金属と本来の歯の間が”かまくら”のようにポッカリと大穴開いてました。こりゃ、もう駄目だ、このタイミングで抜く決断をして良かったと思える大穴。心から思えます。
麻酔が切れ行く恐怖にもビクビクした数時間ですが、想像に比べたらはるかに楽。もっと、もっととんでもない痛みを思ってました。
化膿止め、腫れ止め、痛いときの痛み止めの薬は4日分。
優等生で服薬して、来週の第二ラウンド=最終ラウンドに挑もうと思います。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。