マクドナルドは悪者なのか2006年07月09日 05:43

ロナルド・マクドナルドのケースにディズニーキャラクターが並ぶのも、あとわずか
日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060509-29488.html

ディズニー、マクドナルドと契約延長せず[2006年5月9日9時16分]
8日付米紙ロサンゼルス・タイムズによると、米娯楽大手ウォルト・ディズニーは、ファストフード大手マクドナルドの子供向けおまけに認めてきたディズニー・キャラクターの使用についてマクドナルドとの契約を延長しないことを決めた。

 マクドナルドのハンバーガーやフライドポテトなどが深刻化する子どもの肥満の一因となっているとの批判を受けた形。米国では子どもの4割が太りすぎとされ、ファストフードや清涼飲料の子供向け販売への風当たりが強まっている。

 同紙によると、現行の契約でマクドナルドはディズニー・キャラクターの使用料として年間、約1億ドル(120億円)を支払っている。(共同)

いかにもアメリカらしい、と思ったニュースです。
ニュースの多くはファーストフードに問題があるからディズニーは契約しなかったという流れになっています。
企業イメージが悪くなったから手を引いたというだけ話だと思うのですが、”子供の健康を気遣ったディズニーと言う企業”に話が摩り替わって世間では伝わってる気がします。

先のエントリーで「自己責任」でしょ、と言う趣旨を書いたのですが、”子供に「自己責任」とは言えないでしょう”というコメントいただきました。
果たしてそうでしょうか?
改めて考えさせられました。

そもそも、マクドナルドで提供している食べ物は有害なのか?
僕は”健康増進法”による世間の嫌煙化も余計なお世話だと思っているし、ディズニーの契約停止のニュースの歪曲化も似た感覚で感じています。

スーパーサイズミー』は極論。映画らしい独特な視点としては良いコンセプトですがPL法と同じく馬鹿げたものだと思っています。特にここを指して前エントリーでは”自己責任”と言う表現を使っています。
PR誌、HPはじめ、一応の情報提供もしているし、偽善的であっても子供の基金があるマクドナルドを自分はそれなりに認めています。
マックに限らず1つの食品店を続ければ体に悪いのは当たり前。マックの食材が人工的な味だというのは大いに賛同できますが、だから悪者だとは思いません。

では玩具のキャンペーンは有害なのか?
言い始めたら全てのオマケ文化を否定することになります。(自分は一番の被害者と言う説もありますが。)
仮に子供に”自己責任”ではないにしても、”保護者の責任”なり、属している側の問題と自分は認識しています。
基本的にリリース側の責任ではないと思います。何しろ強制して食べさせている訳ではないですから。

リリース側の責任と短絡的な意見になるとアメリカのバカな裁判に賛同してしまうことになりそうです。
個人の意見としては”自己責任、子供については親の責任”と言う意見で落ちつかせておきたいと思います。

でも、”判断能力が乏しいので子供に自己責任はない”と言う考えは自分は賛同しかねます。もちろん、能力が低いからこそ教育されるべきだし、その責任は学んでいくべきもののはずです。

子供だから「自己責任はない」、そう言ってしまうと少年犯罪と同じく責任追及のない年齢ならば自分のせいではないと言う誤解を学びかねません。
自分で決めたことを人のせいにするのが正しいなんて学んで欲しくはありません。
だから子供に自己責任がないと、自分は言いません。
そういうことを学んでもらうためにも、年齢相応の段階を踏んでいくべきだと思います。
そう考えると子供の自己責任は”ない”ではなくて”薄い”だけだと自分は結論づけます。

マックは禁止のご家庭、大いに結構だと思います。 それでも隠れて食べる子供も結構(笑)。
そういう子育ての方が、責任転嫁するよりも正しいと自分は思います。

ニュースの流れをそのまま読むと、まるでアメリカの子供の肥満はマクドナルドが原因で起きているようにさえ読めます。
でも、本当の問題はそういう食生活を選択している側の責任です。
『スーパーサイズミー』みたいに店員の薦めなんかに従う方が間違いでしょう。食べるの自分なんだし。

『スーパーサイズミー』公開時、日本では寿司だけを食べ続けるブログがありましたが、何を食べるにしても偏食は駄目でしょう。
その意味、健康そうな食材にズラしたそのブログは好企画だったと思います。
ちなみに、さんざん名前を出してるわりに映画見てません。(駄目ぢゃん。)

かつてキャンペーンが度を越してると思った『101匹わんちゃん』の101種のHMTおもちゃと言う例もあるのですが(笑)、あれはおもちゃのみのセット販売があったので”問題なし”と言うことで。
それでも食べて集めている人が多く居たのは、個人の自由、正に自己責任の世界。あんな真似は子供にはそもそも出来ない……。


ブログに限らず、ちょっと美談風に”子供の健康を考える企業ディズニー”みたいな文脈で今回のニュースを語られると、それって違うよね、と思わされます。
だって、それとこれは関係ないでしょ、と。

「プラスチックみたいなゲップをしながら続ける孤独なマラソン」が終わるのですから、自分はHMTのディズニー路線が終わってくれることに安堵のため息です。
でも、それをとりまく状況には肯定的になれません。

何かに毒されているブログ・ペット2006年07月09日 08:58

ブログペット妄言集
キミ自身がCGじゃないかと……。