週刊マイ・ディズニーランド80号目 ― 2009年04月20日 22:24
■ジオラマアイテム
・プーさんの冒険(ベース、山)
■本誌記事
・アナハイム探訪「ビリー・ヒル&ザ・ヒルビリーズ」
・キャラクター図鑑「ミーン・マンPART.1」
・ディズニー・ワークス「わんわん物語Ⅱ」
アナハイム探訪はアトラクションや店などのロケーションではなく、ショー(と言うか、バンド)にスポットを当てる新機軸。
塗りつぶしているわけではないけれど、もうめぼしいところは紹介し終わってしまったのでしょうか。後半に来て無理を感じるセレクトが出てきたような……。場所自体は“ゴールデン・ホースシュー”で行われているの一文で納得なのだけど、これまでの場所で仕切られていたルールと違うので、意味を理解するまでに時間がかかりました。あとは、画像の変化のなさがツライ。延々舞台上の男4人の演奏姿を写す2ページ。ハズレのないページだっただけに今回先の不安を感じました。
キャラクター図鑑は悪役4人をピックアップした濃縮4倍仕立て。ガストン「美女と野獣」、オネスト・ジョン「ピノキオ」、ラトクリフ総監「ポカホンタス」、セシル・クレイトン「ターザン」。
正直、ずーっとこのスタイルでも良かったんじゃないでしょうか。1ページにプロファイルデータ、キャラ紹介、作中の関係性を入れてテンポを感じるページ構成。これまでストーリーを繰り返したり無駄を感じる部分がすっ飛ばされているので気持ちいいです。深いデータを期待する冊子ではないので、これくらくライトなノリでキャラクターの数をこなして来たほうが良かったんじゃないかなぁ。(80号になって言われても、しょうがない話だけど。)そもそも100冊しかない冊子でほぼ1回一人、(ミッキーやドナルドなどは2回も取り上げ)トータル100前後では数もビミョー。それならば読み物に徹して欲しかったのに、読めばビミョー。
今更数でせめても状況は変わらないと思うのですが、眺めるなら今回のような構成のほうが楽しめます。(ヴィランズが好きという部分はおいといても)
5月発売のディアゴスティーニの『ディズニー・ドリーム・ファイル』に期待すべき内容かもしれないけれど、そっちはそっちで不安要素なんだよなぁ。
■ディアゴスティーニ「ディズニー・ドリームファイル」公式HP:http://www.de-club.net/ddf/
ディズニーワークスは「わんわん物語Ⅱ」。リップシンクロの作画法などは別にこの作品に限ったことじゃないし、フランク・トーマスの専売特許だとも思わないのですが、なぜにそこを押す文章なのかが謎。全体的に前作の話やウォルトの名言を引用してごまかしていますが「Ⅱ」についての記述はかなり少なそう。
それだったら、(本来キャラクター図鑑でやるべき内容だと思うのですが、)スキャンプのキャラクター成り立ちを伝えるなど、やるべきことはあるはず。どうせ全100冊ではこの作品も取り扱いも今回で終了なのでしょうし。
1作目の終盤に出てくるだけのキャラクターだったスキャンプ……(うろ覚えだけど、当初は名前すらなかったはず。)それが1957年、絵本ゴールデンブックス「SCAMP」でスピンオフ作品が誕生。名前がついて主人公になって、コミックでも活躍。40数年を経て、初めてアニメで主役を勤めた「わんわん物語Ⅱ」。この時間のかかった出世はファンには感慨深いものがあったはず。(作品の出来は別として。)
なんだか、成り立ちの分からないまま作品を見て解説されているように感じるのは、自分が意地悪だから? 記事としては、いつもどおりの出来なのでしょうけど、「わんわん物語」が好きなだけに残念な内容でした。
この編集方針だと「ダック・テイルズ」もカール・バークス抜きで解説しそうで怖いョ。
さてジオラマ・アイテム。
今回は前々号(78号)の角地と77号のベースにはさまれた部分。アトラクション「プーさんの冒険」を再現したアイテム。
ジオラマの左奥で鉄道が入り込む山の中にあります。
アイテムでは内部再現のために山をカバーとして別成型し、ホゾで合わせて組上げるようになっています。
手前は次号に鉄道レールが通るトンネルと山をかぶせるように配置されています。
正直言って、今回の上下分割は必要ないような……。(マッターホーンボブスレーの後ろ側カバーと同じ、意味のないパーツだよなぁ。)
ちなみに上で見えてしまっている書き込みは自分でしているナンバリング。毎週組み立てて、撮影してしまって、将来的にまた組み立てる手間を考えると組み立て説明図のある号数を書いておくほうが混乱しないと思ってやっている手入れです。
パーツの底面とブリスター裏に号数とアトラクション名を書き込んでます。一括でくみ上げる人には不要の手間ですが、自分には必要な手間です。
今回のパーツは周りのパーツを並べて撮影しないと雰囲気が出ないと思うのですが、近いうちに組み立てることを思うと「今じゃなくてもいいや」と先送り。
明日発売81号はプーさんの冒険(トンネル&ライド)。
映画『マダガスカル2』 ~続編もスキスキ!? ― 2009年04月20日 23:58
観たのが3月だけど、エントリーをすっかり忘れていたので今更だけど感想。
最近の続編モノ映画って、極端なハズレを出さないのが驚きとなのだけど、この『マダガスカル2』もそんな一本。1作目でNYの動物園から故郷へ送り返された動物たちが、マダガスカルで大騒動というのが1作目の内容だったけれど、今回はNYへ目指して出発したはずがアフリカで大騒動。
あらすじだけだとツマんなそうでしょ。ところがキャラクター性が強いせいもあって、彼らを見ているだけでも充分飽きないし、新しいテーマへの掘り下げが絶妙にうまい。1作目では“DNAレベルの本能との戦い(セルフ・コントロール)と友情”という芯が面白かった。
今回はキャラクターそれぞれにテーマがあり、“恋愛”“家族”“友情”“自分探し”なんてありきたりになりそうなものを個性的に仕上げてて驚き。恋愛要素はキリンのメルマンとカバのグロリアの種を越えたものだし、他もパロディや王道路線としてよく出来ていました。
中でも現代的で面白いと思ったのがシマウマ・マーティーの“自分探し”。それまでは自分は個性的だと思っていたのに同じシマウマの中に入ってしまうと、まるで自分のコピーに囲まれているような状態になり、自分の個性はいったい何なのかと迷う展開。これはCGアニメのコピー能力とあいまって、“なるほど!”と思う展開でした。おまけに種族の違う側からは区別がつきにくい(藤子ファンならば『モジャ公/ナイナイ星のかたきうち』でおなじみ)理論も入ってきて、友情にヒビが……。
アニメーションを見慣れている人には直感的にマーティーが区別できるように前髪の白と黒の順番がひっくり返してあるシーンが多く続いているのですが、観客すら区別させないように用意されたシーンでは、そのルール適用外で、自分もだまされました。
この掘り下げは現代的で今作をとても面白くしている要素に思えました。
そして言える事は、なんだかんだ言っても難しく考えさせない適度な口当たりの良さ。後に残らなのを欠点と思うより、この作品のように前向きな“味”と仕上げられるバランス感覚は、改めてよく出来ていると思うのです。
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