映画「サマー・タイムマシン・ブルース」 ― 2005年10月14日 02:57

本広克行監督作品『サマー・タイムマシン・ブルース』。
藤子ファンの自分を知ってる友人が「必ず見て欲しい」とメールをよこし、ドラえもんの本の編集さんからも良い噂を聞いていたので行かない手はない。
クーラーのリモコンを持って行くと割引料金1000円で見られると教えてもらったので……、って我が家にはクーラーがない。新手の嫌味かっ!
変な割引制度のある映画と言う話をしたおかげで某所からクーラーのリモコンを借りて行ってきました。貧乏人のこだわりは節約への労力を惜しまない~。
映画は終始、笑いの連続。「バカだなぁ~(笑)」と言うムードの流れているのに映画のつくりは綿密で隙を感じさせない。
映画のキャッチコピー「タイムマシンの無駄使い」は的を得ていて、その無駄っぷりが笑いを倍加。
『ドラえもん』に多く見られるタイムパラドックス・ネタを思い出させる展開なのだけど、それもそのはず。原作になった同名舞台劇ではある日突然、高校の部室に”あのタイムマシン”が立てかけてあると言う出だしなのだそうだ(笑)。
このタイムパラドックスの面白さと笑いの世界を描いた「ドラえもん」は短編版の中でしかお目にかかれないが料理の仕方では一本の映画として立派に成立することを立証されているようで藤子ファンとしては少し悔しい。
そして藤子を抜きにしても楽しめる映画であることは間違いない一本としてオススメしたい。
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