豊島区郷土資料館「トキワ荘のヒーローたち」 ― 2009年11月01日 10:52
規模はFFL刊行時(80年代後半)の同展よりは、かなり規模が小さい印象。小展示という印象。
気になったポイントで大きな部分は新漫画党で描かれたリレー漫画の存在。自分の記憶を探っても、展示の前例は浮かばないし掲載誌も思い当たらない。展示は全4ページ、おそらくこれですべて。脱走したトラを少年が家に連れ帰ってしまう騒動。最終ページの担当が「藤子不二雄1/2」なるペンネームなのも、他では見ない特例表記。絵からして安孫子先生筆。これは、藤子漫画愛好者にはかなりの大発見に思うのだけど、騒がれていないのが不思議。家でじっくりと読めるこを楽しみに図録を買ったのに、掲載されていないという肩透かし! これならば、展示をもっと、もっと目に焼き付けてくるんだった。
もうひとつのポイントは、昨今、完全に別作家扱いになった藤子両先生の扱いが、トキワ荘という時代のせいもあってコンビ時代のように仲良く展示されていた点。これに関しては監修が手塚プロという部分が大きいと思うのだけど、オフィシャルの舞台でこうして2人で一人の作家性が並べて語られ、(一応比較として並んでいるともいえるけれど)トキワ荘作家という更なる大きなくくりで語られることはとても意義があるように思えた。
販売品はトキワ荘のヒーローたち図録1500円、クリアファイル300円、ポストカード100円。当日から売られたアイテムありで、ほっこり。
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