my人体の奇跡 ― 2006年08月01日 01:18
お昼ご飯に焼きそばを食べたのですが、どうも違和感が……。
先日抜いた親知らずの穴に何かカケラが入ったのか、気になってしょうがない。
そもそも、左右の親知らずのうち、後に抜いた左側の抜き跡は、最初のものに比べて締まるスピードが遅いように感じていました。
右が順調に火山の火口のようになっていったのに、左は「オバケのQ太郎」のU子さんのクチビルか、「飛べ!孫悟空」の三蔵法師(つまりチョーさんのクチビル)のようになっていく。傷口はすぼまっているのに、歯茎の肉がピョっと張り出すように腫れているのです。
左は右に比べて苦労していたので、きっとそれで治りに差があるのだと納得していました。
どうもその出っ張りに食べ物のカケラが引っかかったようなのです。
手ではどうも上手くいかず歯ブラシでチョイ、チョイとかき出し、軽い格闘の末、摘出成功。3mm程度のキャベツの根っこのようなもの……と、思いポイッと捨てました。捨てるときに「ずいぶん硬いキャベツだな、まるで歯のカケラみたいだ。」と思いながら。
変化は数日もかかりませんでした。あれよ、あれよと言ううちにU子さんのクチビルは消えてゆき、ハタと気がついたのです。あれはキャベツではなく歯のカケラだったのだと。
約一ヶ月のスピードでアゴのそばからゆっくり押し上げてプッと吐き出すように出された異物。漫画『ブラックジャック』の中で、注射針が刺した穴から吐き出される話を思い浮かべました。
人体ってすごい。
夏は『ウルトラマンフェスティバル2006』! ― 2006年08月01日 03:11
毎年恒例化しているウルトラファンの友人が集まって行くイベント、ウルフェス。夏の風物詩です。今年はウルトラマンシリーズ生誕40周年記念でイベントが多い、熱い。機会にはなんでも乗っておかないと行きはぐれると思い、出発!
ウルフェスはチビッ子とお父さんたちのニ世代を満足させるために展示物が幅広くフォローされています。純粋に飾り物重視のアトラク的なものから番組本編で使用されたプロップ、台本に当時の玩具……。それにしても今年は歴史を感じさせる大人向け展示が充実。満腹、満腹。
のほほんとした空間で、子供向け空間の中でもいい味だったガバドンA。
展示にあわせて楽しみなのがステージショウ。今年は映画の新作もウルトラ兄弟競演作品なのでいやがおうでもその期待が高まりました。
毎年のことなのですがステージの演出には感心させられます。スポットライトでの光線表現、今回はサドラーの手が伸びる演出を舞台上で再現していて面白かったです。
あはは、あれだ~! と何となく嬉しくなったコダイゴンジアザー(えびす様が巨大化した怪獣)が抱えている鯛の撮影プロップ。縁起が良さそう。
『八月の森へ行こう』へ行ったよ ― 2006年08月01日 23:33
事前情報を何も入れずに観たので、まっさらな気持ちで観ましたが、すごく良かったです。
物語は自伝的作品を書こうとして小説家がぶつかる思い出の障壁と建設会社が探偵に依頼した幽霊騒ぎの謎解きの物語。現在と過去が平行して語られ、幻想的にサスペンス的に休憩時間なしで2時間強を一気に観せきる。
舞台上には小道具が一切なく、衣装も白を基調とした飾り気のないもの。すべては観客の想像力にまかせるような趣向。自分にとっては初めての体験だったので改めてHPで確認したのですがカラーチャイルドでは定番のものだったようです。演者はパントマイム的な演技を基本とするのですが厳密なパントマイムではなく、座る芝居があっても立ったままだし、伝えることを基本としたお芝居。カーチェイスを生身の人間だけで演じてしまうのには恐れ入ると共に、カメラアングルまで変化させてしまう見せ方に驚かされました。
人が並んで表現される車、そしてカーチェイスしながら回り込み(観客の視点は動かないので演者が平行移動)カメラは切り替わり、拳で表現された車が人間で作られた地形を走るくだり表現を逆手に取ったギャグを入れながら展開。笑ってしまうけど、きちんとイマジネーションは伝わる感覚が心地よいです。
背景としてベルトコンベア状に流れる景色までもが演者なのに、真面目なシーンではおかしさではなく、きちんと感情が伝わっているのもきちんと切り替えがなされていて関心、納得の世界でした。
また、描かれる世界が青春の瑞々しさノスタルジックかつ幻想的なものなので後味が心地良い余韻が残っています。
センスが良い人がやっているな、と感じたのが入る時には気づかなかった場内に飾られた小道具の数々。舞台上にはいっさい小道具がないのに、階段の踊り場には登場人物のテストの答案、愛用しているとおぼしき手帳や、夏をイメージさせる花火セットや蚊取り線香(しかも、火がついていて実用されている。香りがいいムード。)が並び、イマジネーションを更に広げてくれる。
そういえば開演前のアナウンスが舞台になる町へ向かうバスのアナウンスになっていたのも、センス勝ちの処理でした。
ショックだったのは作り手が同世代だったこと。
うかうかしてられません。
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