PVC/イーグル・サム ~サムはディズニーキャラのイトコ? ― 2007年10月19日 01:05
ジャーニーズ事務所の「イーグルス」歌う曲で始まるアニメ版『イーグル・サム』を覚えている人は自分と同じ世代でしょう。絵柄からして亜細亜堂かどこかAプロ系のスタジオかと思っていたらダックス・インターナショナル(現:ダックス・プロダクション)制作、西牧秀夫監督作品。おお、『のび太の宇宙開拓史』の監督と同じだったのか、と今更確認。椛島義夫さんが作画監督、キャラクターデザインだったので、 当たらずとも遠からずの印象。
1984年ロサンゼルスのオリンピックキャラクター、ジャニーズの主題歌と権利関係で厳しそうな要素が多くてソフト化がいまだにないアニメ。見れないとなると見たくなるから人間とは不思議なもの。.
アメリカでコレクター歴の長いディズニーファンは、サムをディズニーキャラクターとして数える人も多い印象があります。検索で“マークデービス-イーグルサム”の検索だと自分の発言以外、ひっかからない(笑)。嗚呼、同じネタ繰り返して自分はオウムか! (サムはアメリカ国鳥・白頭鷲。オウムじゃない。ホセ・キャリオカっぽくアレンジされてますが。)
冒頭画像の背景はマーク・デービス氏がディズニーアトラクション用に描いたイラスト。名無しのフクロウと一緒にアメリカの歌を歌うアトラクションだとか。 自分の記憶ではこのキャラクターをクリーンナップして使用した……と覚えているのですが、英語版ウィキペディアではこう書かれています。
This character is sometimes confused for Eagle Sam, host of the former Disneyland attraction America Sings,
■wikipedia:Sam (Olympic Mascot)
時々、二者は混同される……。あれ、無関係だった? しかし、こうも書かれています。
Sam was designed by C. Robert Moore, an artist for Disney.
サムはディズニー・アーティスト、C・ロバート・ムーア作。
んん?
この人がリニューアル・デザインした人? それともマーク・デービス版は無関係なのか!? クリーンナップではなく、あくまでもインスパイアと言うのか。他社には厳しいけど、自社内再生産が得意な会社だからなぁ。(※日本で普通話題にする“パクリ”とはぜんぜん別の意味で。)
結局、自分の語学力だと微妙なニュアンスを汲み取れない……と、言うか、それ以前に肝心な記述が足りない気もします。でも、マーク・デービス版を無関係と言い張るには無理があるように、自分は思いますが。.
今回、東京ムービーがTV用ディズニーの下請け仕事をする前フリになった作品だったんじゃないかと仮説を建てたんですが、全体を振り返ると違うようですね。
いろいろ謎を残しつつ、はっきりしない存在のサム。さすが「イーグルハットでおっとっと」な奴だ。(※アニメ版、帽子からアイテムを出すときの決めフレーズ。)でも、出自がどうあれ、昔見たあのアニメのキャラクターとして自分はコレクションを続けているのでした。
※蛇足
飛び込み台の上のイーグルサムの帽子、変だと思いませんか?赤白交互の縞模様なのに、2本続けて赤の部分が。おそらく、彩色見本を作る前に原型をフィニッシュしちゃったんでしょうね。結果、奇数の縞模様だと、こうせざるを得ない……。
ちなみに飛び込もうとしている池は『週刊マイディズニーランド』3号付録“眠れる森の美女の城の池”。
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