初参りは映画館「マリと子犬の物語」「ALWAYS続・三丁目の夕日」2008年01月01日 23:25

マリと子犬の物語/ボップもお正月飾りでお出迎え
元旦は映画ファン感謝デー。1000円で鑑賞できる機会を逃したくないのももっともですが、TV観てても面白いモンがない自分にとっては映画館が安息の場。ずいぶん前は映画好きのグループで集まって“僕らの初参りは映画館”ってな感じで軽いイベント感覚だったのですが、仲間が居なくなっても一人で続けてます。

元旦映画の軽いルールは、“縁起の悪いものは観たくない”、“ある程度の出来は外したくない”、“後味がいいもの”なんてのを念頭に選んでいます。多くは普段も共通したルールですが、たとえば昨年公開『ゾンビーノ』。個人的には見たかった作品で、まだ公開中だったら行くタイトルですが、さすがに元旦はハズすタイトルかな、と。(残念ながら『ゾンビーノ』は首都圏の公開終了してました。)

そこで選んだタイトルが『マリと子犬の物語』。何しろ劇場までの交通の便がよかったのと、タイムテーブルがドンピシャだった理由も多分に含みつつ。

あれだけ『子ぎつねヘレン』に対して微妙な意見だった自分にしては、あまりに同系統なチョイスと言う気がします。“動物主人公の美談”、“原作には居ない子供との交流を描く映画版”と、危険な香りも漂っています。でも、基本的に嫌いじゃないんですよ、こういうの。犬、大好きだし。
とりあえず、元旦用に敬遠している「毒」が混入されている可能性は限りなく低い。(※だからこそ、危険なんですけどね。)

なおかつ、この映画に期待していたのは特撮映画としての側面。新潟中越地震を描くシークエンスは下手なパニック映画よりもドラマを裏打ちできるリアル感が要求されるはず。そこも見所でした。
結果としては期待通りで、年始のしょっぱなにピタリとハマってくれました。
原作本は未読ですが、現実(原作)との差異も映画のセオリーとしてのウソとして最初から冷静に見ていました。結果フィクションとして飲み込めるものだったし、むしろ、気持ちの良いエンターテイメントをキープしつつ現実との距離感をぎりぎり保っていました。
期待していた特撮シークエンスは出来もすばらしかったのですが、それ以前にドラマに気持ちをこみ上げてしまって目を涙に曇らせてしまいました。うーん、もっと冷静に見たかった。でも、映画としてはむしろ期待値以上。
演出もさることながら、今回の勝因は映画音楽によるところも大きく感じる映画でした。前知識を入れずに観たのですが途中から気がついて耳をそばだてていました。作曲担当は予想通り久石譲氏。

気持ちよく映画館を出ようと思ったら、次の回は『ALWAYS続・三丁目の夕日』にプログラムが変わって上映されるスケジュール。
こちらもゴジラファンには既に話題の隠れゴジラ映画。オープニングに「東宝スコープ」のロゴが出ることと、ゴジラが登場することをどこからともなく聞いてしまって劇場で見たいと思っていた一本でした。本編の評判が割れていることも知りつつ……。

ほんで、なだれ込んじゃいました。
OPすっげ~!!!
CMで不自然に全力疾走するミゼットも劇中劇の映像と分かり、何かホッと納得。でも、そんなのブッ飛ぶ興奮のオープニングフィルム。客席に人が少なくて良かったです。「うぉ~~~~(狂喜・驚きの叫び)」「フハッ(鼻息)」「最高!!」と、人に聞かれたらヤバい感想が自分の口から次々と飛び出し、アドレナリンも最高潮。
物足りない、もっと見せてくれ~~~!!

……と、ゴジラ・バカな反応を予想通りして、正月は幸せに迎えることが出来ました。
本編は、確かに以前と比べれば散漫になった気がします。散漫でも最後に集約されていれば不満も残らないのでしょうけど、その捕らえ方で意見が割れてるのかと勝手に推測。その散漫な“世界(当時の空気感)”がテーマ絵アリ、すべてであるなら、これもアリかな、と自分としては納得できました。

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